「結婚と投資は似ている。なかでも結婚相手選びは一番大きな投資」

こんな言葉を聞いたことがあります。では、あくまでお金に限って見たとき「こんな男性だと苦労する」のはどのようなタイプでしょうか?

お金の専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)10人に聞いてみました。そんな男性と結婚したことが原因でお金に苦労した女性のエピソードも教えていただきます。

※2017年10月に、独立系ファイナンシャル・プランナー(独立系FP、企業のバックアップを受けずに相談料で収入を得るFPのこと)10人にアンケートを実施しました。その結果内容を順次、掲載しています(カッコ内=投票したFPの名前/年代)。

実は「お金がない」男性を見極める5つのポイント

1. いつも後輩におごってばかり

いつも後輩に気前よくおごってあげる男性は、人望があってよさそうです。ところがこのタイプ、FPの皆さんには「要注意人物」と映るようです。

「人からどう見られているかを優先するため、節約を嫌い、ケチケチしたくないと考えるタイプです」(匿名/30代)

「気前のいい人は外ヅラがよく、内弁慶なことも多いのです。使えるお金が減って、家族はがまんを強いられているケースはよく見受けられます」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)

「人におごるのが好きだと、ひどい場合は借金してでも……という人も」(阿部理恵/50代)

気前がいいことは、「外面が良い」ことの表れ。身内に対する態度ではない、ということを心得ておきましょう。

借金まで作ってしまったら、元も子もありません。これは確かに要注意ですね。

(写真=LuckyImages/Shutterstock.com)

2. 身なりに大金をかけている

2つ目の特徴は、身なりに大金をかけていること。身なりのいい人はリッチなイメージがありますが、違うのでしょうか?

「ナルシスト、エゴイスト、そして教養のない人が多いですね」(佐々木愛子/30代)

「金額が高い安いに関係なく、会うたびに何か新しいモノを身につけている人は、カードローンやキャッシングなどで借金を重ねている場合があります」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)

「お金の貯め方よりも、『使い方』にメリハリがないと苦労します」(黒須かおり/40代)

なんとも手厳しい意見です。

お金をたくさん使う男性が悪いと言っているわけではなく、「使い方」にメリハリがないと問題があるのですね。

(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

3. デートを全部自分で仕切りたがる

世の中の一般的な女性にとって、デートでおごってくれたり、デートをリードしてくれる男性はステキに思えますが、FPたちは「結婚相手として、こんな男性は要注意」と指摘します。

「デートのとき、お互い同世代なのに毎回すべてお金を出してくれるような男性」(匿名/30代)

「気前よく毎回豪華なデートを提案する男性」(婚活FP山本/30代)

という男性は気をつけた方がいいのだそう。

「結婚前はどこに行くにも仕切ってくれる彼に魅力を感じていましたが、結婚して生活ともなれば、仕切られてばかりだとストレスになります。お金の管理をすべて夫がしているため、何かを購入しようとするたびに夫の許可がいるという人がいますが、大変そうです」(今関倫子/40代)

「結婚を考えている相手であれば、お金の話ができるような関係かどうかも重要なポイントです」(匿名/30代)

結婚前は彼の仕切りを「行動力の表れ」と感じていたとしても、結婚後も変わらず「決定権はすべて夫が握っている」なら、確かに窮屈です。

そんな男性と結婚すると、女性は自由にお金が使えなくなってしまうかもしれません。

もし、男性側の方が高収入だと、さらに結婚後は厳しくなるのだとか。

「どんなに高年収でも、お金の使い途が不明だと不安になります」(今関倫子/同上)

「高収入だとしても、結婚後も同じペースでお金を使う可能性が高いタイプです。また、複数の女性にお金を使うような人もいます。そんな相手は結婚相手として苦労するでしょう」(匿名/同上)

一方でこんな男性も要注意だとか。

「1円単位でキッチリ割り勘にする男性も注意したいタイプです。(結婚後も)妻のお金の使い方をいちいちチェックしてくるため、息苦しい生活になりかねません」(稲村優貴子/40代)

お金がない男性の特徴1つ目の「おごる男性」とは対照的ですが、これも一種の束縛タイプといえるでしょうか。そんな男性と結婚してしまった女性は、こんな苦労をしたのだそうです。

「夫から渡される生活費が少なく、家計管理に苦労しているというケースがありました。年の差婚で、お金はすべて夫が管理。妻は貯蓄がいくらあるかも分かっていませんでした。生活費が足りないと夫に伝えても理解されず、自分の親に足りない分を補ってもらっていたといいます」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)

こんなエピソードもありますから、男性の収入が多いというだけで安心して結婚すると、全く見極め違いだった……なんてことにもなりかねませんね。