キャリア
2019/02/11

責任ある立場になったら「ビジネスイップス」に気をつけて

(写真=WHYFRAME/Shutterstock.com)
(写真=WHYFRAME/Shutterstock.com)
誰でもかかってしまう恐れがある精神的な症状「イップス」。特にスポーツの世界では、競技の種類に関わらず症状が出てしまう例が多いとされている。

スポーツの世界では思い通りのプレーができずにイップス症状が発症してしまい、さらにパフォーマンスが低下してしまうことがあるようだ。特にメンタルの部分がプレーに反映される競技の選手に多いという。

このイップス症状、実はスポーツ選手に限らずビジネスパーソンにも無関係な問題ではないのだ。もしビジネスの重要なシーンで突然イップス症状が現れてきた場合、どのような注意が必要になるのだろうか。

スポーツ選手を苦しめるイップスとは何なのか?

イップスは特にゴルフの世界で有名な症状だ。ゴルフは、小さなボールを遠くの狭いカップにほんの数打で入れなければいけない緻密なスポーツ。スイングにも影響が出やすく、メンタル面を整えることが特に重要だ。

メンタルを極限に整えなければいけない場面ではプレッシャーにより、手足が震えて嫌な汗が噴出し、全身が硬直してしまう。これがイップス症状だ。症状が原因で大きなミスを重ねてしまう例も少なくない。

イップス症状はゴルフだけでなく、その他の球技全般や陸上競技・弓道や剣道などの武道においても現れることもある。

どのような人に症状が現れやすいのかというと、「真面目・責任感が強い・優しい」などの性格の持ち主に発症例が多いようだ。考え込んでしまうようなタイプのスポーツ選手は、特に気をつける必要がある。

具体的な症例としては、緊張のあまり自分が何をやっているのかわからなくなる・筋力をうまく引き出すことができず力が入らない・失敗を恐れるあまり何もできなくなる、などが挙げられる。

野球界の最高峰選手をも悩ませてしまうイップス症状

イップス症状に苦しめられる例は、プロ野球の世界で意外と多い。球界の名手、福岡ソフトバンクホークスの内川聖一選手もイップスに苦しめられた1人だ。

内川選手は打点の多さや打率の高さからもわかるように、特に打撃を得意としている。しかし、守備に関しては送球に対して大きな不安を抱えていた。内野での送球のミスは大きな失点につながる可能性もあることから不安が増大し、イップス症状を発症してしまったのだ。

内川選手は外野にコンバートすることでイップス症状を克服したが、最後まで症状を克服できず、ついには引退にまで追い込まれた選手の例もある。2002年にドラフト1位で中日に入団、その後ヤクルトに移籍した森岡良介選手だ。

森岡選手は選手会長を務めるほどチームに欠かせない存在。しかし、打撃不振で試行錯誤に苦しんでいた2016年8月、突然キャッチボールができなくなる。イップス症状だ。大事な試合中でも、簡単な捕球さえ失敗するようになり現役引退を決意した。

ドラフト1位入団の輝かしい過去を持つプロ野球選手でさえ一度イップス症状に悩んでしまうと、キャッチボールができなくなり引退を決意するほど深刻な状態になるのだ。
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