毎日の通勤や仕事の疲れ、デスクワークやスマホの利用でいつの間にか姿勢が悪くなっていませんか?姿勢の悪さは、肩こりや腰痛といった体の悩みをはじめ、精神面にも影響を与える可能性があるといわれています。そこで今回は、骨盤ウォーキング®教室「eiko walk」を主宰する谷英子さん指導のもと、1回完結型「1DAYコース」(90分)を体験取材!骨格の歪みを整える方法や美しい歩き方について教えてもらいました。

骨盤ウォーキング®教室「eiko walk」とは?

「eiko walk」主宰・谷英子さん(画像提供:eiko walk)

 

「eiko walk」では、普段の歩き方や姿勢を美しくする「ウォーキングレッスン」を中心に、その他の日常動作をきれいに見せる「立ち居振る舞いレッスン」や「骨格矯正エクササイズ」などの指導も行っています。

主宰である谷さんは、骨格矯正の専門クリニックで10年以上「骨格姿勢インストラクター」を務めていました。体の歪みの改善に携わり、正しい姿勢を日常的に維持することの大切さを痛感したそうです。

その経験をもとに独自のウォーキングメソッド「骨盤ウォーキング®」や、美姿勢矯正エクササイズ「クロスバランス」などを発案。スタジオでのレッスンのほか、法人向けの「姿勢トレーニング」なども行っています。

初心者でも大丈夫!「1DAYコース」で体を整える

(画像提供:eiko walk)

 

体験するのは、90分のレッスンで美しい姿勢の作り方から「骨盤ウォーキング®」のノウハウまで学べる「1DAYコース」です。とても丁寧に教えてもらえるので初心者でも安心して取り組めます。

骨格模型を使って、体の仕組みを知る

最初に骨格模型を使って骨盤の機能や特徴などを分かりやすく教えてくれます。

谷さんによると、骨盤が前に傾いている「反り腰(出っ尻)型」の人は下腹が出やすく、骨盤が後ろに傾いている「猫背型」の人はバストトップが下がって見えがちなのだとか。

自分はどちらのタイプなのだろうかとドキドキ……。実際にセルフチェックで確かめます。

自分の体がどうなっているかをチェック!

壁を使って自分の姿勢を確認します。

壁から指2本分の太さ前に出た位置に、壁を背にして立ちます。立ったときに「後頭部」「肩甲骨」「お尻」の3点が壁につき、おへその後ろあたりに手の平を差し込める程度の隙間があるのが理想の姿勢なのだとか。

正しい姿勢(ニュートラルバランス)のチェック方法も教えてもらいました。

「耳たぶ・肩の中心・ひざの中心・外くるぶし」が横から見ると一直線になっている状態が、正しい姿勢。このニュートラルバランスを身につけることが、美しい立ち居振る舞いにつながるそうです。

「美しい姿勢」と「理想の歩き方」を体験レッスン!

セルフチェックが完了したら、いよいよ体を動かしていきます。

はじめに体の縦軸と横軸のバランスを整えて、美しい姿勢に矯正するエクササイズ「クロスバランス」で歪んだ姿勢をリセット。

このクロスバランスは、立ち姿の美しさを考慮し関節と筋肉の「再教育」を図ることを目的に開発されたエクササイズです。これを1日1回、それもたったの1分行うことで美しい姿勢が持続しやすくなるのだとか。

クロスバランスで姿勢を整えたところで、いよいよ谷さんが考案した「骨盤ウォーキング®」のレッスンへ!

骨盤ウォーキング®とは、骨盤を支点に歩くことで、美しく体のバランスも整える歩き方。谷さんに骨盤ウォーキング®の歩き方のポイントを教えてもらいました。

<骨盤を支点に歩くときのポイント>

  • スタートの姿勢は、正しい姿勢(ニュートラルバランス)を心がける
  • 最初の一歩は「みぞおちから脚」とイメージして踏み出す
  • 骨盤から重心移動させるイメージで歩く
  • 着地させた前脚のひざは伸ばす

谷さんによると「骨盤ウォーキング®」を続けることで、さまざまな効果が期待できるそうですよ。

  • 正しい姿勢を維持したまま行えるため、骨盤の歪みを「リセット」する効果
  • インナーマッスルを使うことによる「ダイエット」効果
  • 骨盤の長さ(約18センチメートル)分、脚がすらりと長く見える「スマート」効果 など

「1DAYコース」を体験してみて

90分のコースとは思えない盛りだくさんの内容です。特にクロスバランスをはじめる前は、重心が右足に偏っていたのですが、終了後は重心が両足の親指寄りに移っていたことに驚きました!運動不足の筆者は終了後、全身筋肉痛に……。続けていくと体がさらに変わっていきそうです。

こういう場合どうすればいいの?シーン別、キレイを目指す対処法

正しい姿勢や美しい歩き方が分かっても、日常的な立ち居振る舞いによって体が歪んでしまう場合もあります。何気なく繰り返してしまいがちな「NG姿勢」と「きれいに見えるための対策」を教えてもらいました。

ヒール着用時のポイント

ヒール着用時は、外重心の立ち姿になりがちです。外側の靴裏ばかりがすり減りがちな人は、自分の立ち姿をチェックしてみましょう。

外重心の立ち方(左)、後ろから見るとさらに違和感がある(右)

 

このような立ち方や歩き方を続けていると足の外側に負担がかかるため、太ももの外側の筋肉がたくましくなりやすくプロポーションが崩れてしまいます。

親指中心に立ったとき

外重心に立つ癖のある人は、重心を親指の中心にかかるよう意識して立つとすっきり見えるのでぜひ試してみてください。

通勤電車での姿勢は、つま先の向きがポイント

「ふと気が緩むといつの間にか内股立ちになってしまう」という人はいませんか?女性にありがちな内股立ちは、体を歪めやすくお尻が横に大きく見えがちです。

つま先が内側を向いた立ち姿(左)、つま先が外側に向いた立ち姿(右)

 

つま先を外側に向ける「逆ハの字」で立つと、お尻の下部にある座骨が閉まりお尻周りが小さく見えます。お尻に程よい刺激が入る程度で逆ハの字を心がけておくと、見た目も変わってくるはずです。