『メゾン・フェルベール』のあるアルザスの小さな村、ニーデルモルシュヴィルでは、気持ちの良い天気と暖かさで初夏を感じる季節になりました。日本はこれから梅雨の時期に入りますが、アルザス地方は南北に連なるヴォージュ山脈が湿った風を遮るため、フランス国内でも特に雨が降らないエリアなのだそう。
そんな初夏の空気を感じられるお便りがアルザスから届きました。『メゾン・フェルベール』からアルザスの美しい四季とおいしい食にまつわるお便りをお届けする連載「カランドリエ・アルザス(アルザスのカレンダー)」 。今回は、アルザス各地の美しい初夏の風景写真とともにお届けいたします。
アルザスの歴史ある美しい街並み
毎年夏になると、世界中から多くの観光客がこの美しいアルザス地方を訪れます。訪れる人々は村の風景やお祭り、食の伝統文化を感じ、楽しみます。
フェルベールのメゾンがあるニーデルモルシュヴィルの北に位置する「Riquewihr(リクヴィール)村」の村。村門をくぐり抜けると、16世紀からの歴史ある立派な家々が並びます。これらの建築は、フランス語で「コロンバージュ」と呼ばれる木骨構造の建築でアルバス特有の建築様式。壁には赤や青、ピンクといったカラフルな色が特徴的で、壁やバルコニーに生い茂る草花との色合いのコントラストがさらに目を引きます。
さらに北上したアルザス北部の小さな村「Seebach(ゼーバッハ)」で行われる伝統的な農民の結婚式祭りの様子。毎年7月に開催されるお祭りです。アルザス地方の昔の結婚式を再現しており、新郎新婦やゲストなどに扮した人々が村を練り歩きます。伝統的な衣装は、まるで絵本の世界に入り込んだように美しいですね。
アルザス地方の町や村には、かわいらしい古看板がいくつも並びます。少し上を見上げて歩いてみると、アルザスの食卓に誘われるような美しい古看板が。
家の前には色とりどりの花が咲き誇っており、カラフルな外壁にさらに彩りをプラスしています。
こちらはニーデルモルシュヴィルから10kmほど南に位置する「Eguisheim(エギスハイム)」。かつて城塞都市だったということで、上空から見ると独特な配置であることがよくわかりますね。アルザスワイン発祥の地としても知られるほか、クリスティーヌ・フェルベールの母であるマルグリットはこの村で生まれたそう。
おすすめお菓子 byメゾン・フェルベール
アルザスでは夏になると、庭から輝くような美しさの苺やラズベリー、赤や白のカシス、ブルーベリー、ブラックベリーなどの赤い果物が収穫できます。
クリスティーヌ・フェルベールが、赤と黒のフルーツで「ダムブランシュ」のケーキをデコレーション中。柔らかいビスキュイ(スポンジ生地)と、キルシュ(ブランデーの一種)に浸した果実を使用したキルシュババロアで作られたケーキです。
そして、この季節に作るもうひとつのお菓子が「ジョゼフィーヌのタルト」。ヘーゼルナッツ入りサブレやアーモンドクリーム、生クリーム、さらに赤い果実と花々で彩りよくトッピングしていく、目にも楽しいケーキです。
おすすめのコンフィチュール byメゾン・フェルベール
『メゾンフェルベール』のコンフィチュールも夏にかけて新たなラインナップになっていきます。この季節のおすすめは、シャルロットという種類の苺で作ったコンフィチュール。苺のコンフィチュールは、ミントの香りを加えて清々しい味わいに。フレッシュミントの香りが爽やかな初夏を感じさせてくれること間違いなしです。
美しい街並みに心地よい風がそよぐアルザスの風景を思い浮かべながら、ベリーのフレッシュな味わいのケーキと、ミントと苺が爽やかな味わいのコンフィチュールを味わう…。夏本番前の今だけのさわやかな空気をお楽しみください。
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