旅といえば、日常から離れて心と身体をリセットすることも目的のひとつですよね。今回は山形・庄内地方から、パワースポットとして知られる「出羽三山神社」を始め、ちょっと車で足を延ばしてのんびりリフレッシュできる、なの花温泉「田田(でんでん)」や、ケヤキ並木が心地よい「山居倉庫」など、オトナ女子のためのおすすめ癒しスポットをご紹介します!日本海の素晴らしい夕日がみられる場所や、庄内ならではの美味しい素材にこだわったプチ贅沢なフランス料理もぜひいかがですか?
【1】羽黒山・出羽三山神社(鶴岡市)
「出羽三山」とは?
出羽三山は、月山(がっさん)・羽黒山(はぐろさん)・湯殿山(ゆどのさん)の総称です。この三山を巡ることは、死と再生をたどる「生まれ変わりの旅」であるとされ、古より信仰を集めてきました。
それぞれの山頂に神社がありますが、冬期間は積雪で月山と湯殿山への参拝ができないため、羽黒山の山頂には三山の三神を祀った大社殿「三神合祭殿(さんじんごうさいでん)」があります。そしてこちらをお参りすれば、三山を参拝したのと同じご利益が得られるとされているんです。
山頂までは車やバスで行くこともできますが、その神聖な雰囲気を味わうなら、ぜひ国宝羽黒山五重塔を訪ねつつ、2,446段の石段に挑戦してみてはいかがでしょうか?
随神門
随神門は羽黒山山頂まで上る起点となり、門をくぐるとその先は出羽三山の神域になります。はじめは石段をひたすら下っていくのみですが、祓川(はらいがわ)を渡り、右手に須賀の滝(すがのたき)を見ながら進むと、10分程で羽黒山五重塔に到着です。
国宝 羽黒山五重塔
羽黒山五重塔はもともと平将門の建立とされ、かつては付近に多くの寺院がありましたが、現在は五重塔のみが杉木立の中にひっそりと建っています。しんとした空気の中、そこだけ時が止まってしまったかのような荘厳なたたずまいに、思わず息を呑んでしまいますよ。
羽黒山杉並木
五重塔を奥へ進んでいくと、山頂まで続く杉並木がまっすぐ立ち並びます。樹齢300~500年とされる杉並木は圧倒的な存在感で、その厳粛な雰囲気に自分が神聖な場所にいることを実感するでしょう。
ひたすら上りの石段はなかなかきついですが、途中休みながらゆっくり上を目指しましょう。周りを見ると、上っている方たちはわりと軽装ですが、かなり汗をかくのでタオルと飲み物は持参した方がよいでしょう。また温度調整できる服装がおすすめです。途中に茶屋があるので、そこでの一服を励みにがんばって!
足まわりについては、筆者は短いソックスを履いていたため、途中で脱げてしまい、見事かかとが靴擦れしてしまいました。石段を歩く際には、ある程度長さのあるソックスと、歩きやすい運動靴を履いていくことをおすすめします!
出羽三山神社 三神合祭殿
五重塔から1時間ほど歩いて羽黒山頂に到着すると、そこには三山の神々が祀られた三神合祭殿や鐘楼、鏡池などがあります。出羽三山の祭典はすべて三神合祭殿で行われるそうで、厚さ2.1ⅿの茅葺の屋根や、総朱塗りの内部は迫力があり、思わず圧倒されてしまいそう!
合祭殿の目の前にある鏡池は、神秘な御池として古来より信仰を集め、たくさんの人々から奉納された銅鏡が埋納されていることからこの名前がついたのだとか。
帰りは道路沿いに下まで下りることも可能ですが、かなり時間がかかってしまうので、もと来た石段を下りるのがよいでしょう。
【2】いろり火の里 なの花温泉「田田(でんでん)」(三川町)
汗をかいたあとは、ゆっくりと温泉でリフレッシュするのはいかがですか?山形県はいたるところに温泉が湧く地域。もちろん庄内にもいくつもの立ち寄り湯があります。
今回ご紹介する、いろり火の里 なの花温泉「田田(でんでん)」は、鶴岡市の隣に位置する三川町にあります。庄内平野の真ん中にある立ち寄り温泉で、宿泊施設も併設されているんです。道の駅もあるので、お風呂上りに庄内のおいしいものをチェックしてみるのもいいですね!
田田には、無色透明の食塩泉と、にごり茶褐色の強食塩泉の2種類のお風呂があります。強食塩泉のお風呂は源泉かけ流しで温度も少し熱め。またこちらは成分濃度が濃いため、湯船に入るのは1日1回、5分以内で・・との看板も‥!
入浴料・・大人¥430、小学生¥160
営業時間・・6:00~22:00(第3水曜日は17:00~22:00)
休館日・・第3水曜日の6:00~17:00、その他、施設点検のため6月と12月の第3火・水曜日が休館
## 【3】「山居倉庫」(酒田市)
山居倉庫は鶴岡市や三川町と隣接する酒田市にあります。鶴岡から酒田までは車で約30分。先ほど紹介した「田田」のある三川町は、その間に位置しています。
山居倉庫は米どころ庄内のまさにシンボル的存在。1893年に米保管庫として建てられて以来、今も現役の農業倉庫として使われているんですよ!
そばに寄り添うように並ぶ樹齢150年以上のケヤキ並木は、夏の高温防止のために植えられたのだそうです。木々の間を通り抜ける心地よい風に吹かれながら歩いていると、時がたつのも忘れてしまいそう!
山居倉庫の一部は、「酒田夢の倶楽(くら)」という観光物産館になっています。食事処や軽食コーナーもあり、他では味わえないものもたくさんあります。ぜひチェックしてみてくださいね!
おいしい酒どころでもある庄内。館内には日本酒好きにはたまらない、酒田の地酒の飲み比べコーナーもあります。またお土産の種類もかなり豊富なので、お気に入りを見つけるのも楽しいですよ♪