岐阜市郊外にある長良川温泉は、古い町並みを歩いたり、ロープウェイで金華山に登って絶景を楽しんだりできる観光スポットです。旅館に泊まってゆっくりしたい方には、名物料理が味わえ、景色も良い「ホテルパーク」をおすすめします。
長良川温泉とは
長良川温泉は、岐阜市の郊外にある温泉地です。鵜飼いで有名な長良川沿いには、7軒の旅館があり、宿からは長良川や金華山、岐阜城が眺められます。
泉質は、単純鉄冷鉱泉で、鉄分を豊富に含んでいます。湧出時の湯は無色透明ですが、空気に触れることにより、茶褐色になるのが特徴です。
旅館の周辺には、古い町並みの散策が楽しめる川原町、岐阜市や濃尾平野の絶景が眺められる金華山などの観光スポットが点在しており、休日を中心に観光客で賑わいます。
長良川に面した宿「ぎふ長良川温泉 ホテルパーク」に泊まろう
長良川温泉の周辺観光を楽しむには、旅館に宿泊するのもおすすめです。今回は、金華山の麓にある旅館「ぎふ長良川温泉 ホテルパーク」をご紹介します。
ホテルパークは、客室数77の設備の整った温泉旅館です。客室や温泉大浴場から、長良川や金華山が眺められるほか、夕食、朝食で岐阜の名物料理が味わえるのが特徴で、宿泊予約サイトの口コミでも高い評価を得ています。
館内ですごそう
客室
客室は和室、和洋室、洋室があり、広さや眺望から選べます。筆者は和室を選択していましたが、やや広めの和洋室に案内していただきました。
お部屋は、長良川の正面ではありませんが、金華山やその頂上にある岐阜城も眺められ、落ち着いた気分で過ごせます。長良川が目の前に見える角部屋や、金華山が一望できるお部屋もあるそうです。
ロビー・売店
ロビーは、長良川や対岸の旅館などが眺められる場所にあります。大きく取られた窓から景色を眺めると、旅の疲れも癒されるのではないでしょうか。
ロビーのそばには、お土産を販売する売店があります。岐阜銘菓のういろう、鮎菓子のほか、名産の鮎を使った商品、地酒、雑貨などが、豊富に取り揃えられています。夕食や入浴の前後にちょっとのぞいてみてください。
温泉大浴場
大浴場は、山の湯と川の湯があり、どちらにも内湯と露天風呂が設けられています。山の湯からは金華山が眺められ、森林浴気分で入浴できます。また、川の湯からは、長良川や周囲の街並みが一望できるので、開放感は抜群です。翌朝に男女が入れ替わるので、夜と朝に入れば両方の景色を楽しめますよ。
長良川温泉の湯は、内湯の小浴槽に導入されています。鉄分を多く含む茶褐色の湯は、さらりとした感触で、体が良く温まるようです。
名物料理を楽しもう
ホテルパークでは、岐阜県や長良川流域の名物を取り入れた料理が味わえます。様々な宿泊プランがありますが、ぜひ食事付きのプランを選んで、味わってみることをおすすめします。こちらでは、筆者が選択したプラン(1泊2食付き12,000円/人 税抜)の料理を紹介します。
夕食
まず、前菜や刺身からいただきましょう。枝豆豆腐やたたき牛蒡、鮑などが並び、お酒が進みそうですね。刺身は、まぐろ、いか、かんぱち、甘エビの4種です。
このような日本酒の飲み比べセットもあるので、お料理とともに味わってみてはいかがでしょうか。岐阜県の各地方から選ばれたお酒は、どれも個性が感じられ、料理との相性も良いものです。
こちらは、長良川名物の鮎の塩焼きです。表面はパリっと、中の身はしっとりと柔らかく、淡泊な風味が存分に味わえます。やや大きめの鮎なので、食べごたえもありますよ。
少しボリュームのある料理も取り入れられています。和牛ステーキは、簡単に噛み切れるほど柔らかく、香ばしい肉の風味も楽しめます。
揚げたての天ぷらは、海老、しし唐、河ふぐの紫蘇巻きの3種です。この「河ふぐ」とは、岐阜県飛騨地方では、ナマズのことを指すそうです。河ふぐの天ぷらは、意外にもくせがなく、柔らかな食感で食べやすいですよ。
その他にも、蒸し物の茶碗蒸し、お凌ぎの蓬うどん、ご飯、汁物、デザートがあり、成人男性の筆者でも満足できる味と量でした。他のプランには、小鍋が付いたもの、岐阜のブランド肉「飛騨牛」が味わえるものもありますので、予算や好みに応じて選んでみてください。
朝食
朝食は、バイキング形式となっています。焼き魚や温泉卵、煮物など、和食メニューも充実しているので、お好きなものを取っていただきましょう。(※和定食となる場合もあります。)
こちらでぜひ味わいたいのが、鮎がゆです。鮎の出汁や身が入ったお粥で、味が付いているのでそのままいただけます。三つ葉の香りがアクセントになったあっさりとした味なので、朝は食欲がないという方でも美味しくいただけますよ。
また、岐阜県飛騨高山地方の郷土料理である朴葉味噌(ほおばみそ)も、ぜひ味わいたいものです。味噌にネギなどの薬味を混ぜたものを朴の葉にのせて焼いたものですが、ご飯にのせて食べると美味しいですよ。