歯科受付の仕事と聞くと、どの様なイメージが湧きますか?「華がある」「きれいなお姉さん」「てきぱきと働いてかっこいい」など、一度でも興味を持たれた方は多いのではないでしょうか?さらに、小児歯科の受付と聞くと「こども達と触れ合えて楽しい」というポジティブなイメージが湧くかもしれません。ここでは、小児歯科で3年間、受付保育士として仕事をした経験を元に仕事内容について詳しくご説明をしたいと思います。

小児専門の歯科とは?

歯科受付(小児専門)ってどんな仕事?小児歯科で3年働いた経験からやりがいや給料事情まで詳しくご紹介します!
(画像=unsplash.com/photos/_9b4WKR_u9I、『lovely』より引用)

小児専門の歯科である小児歯科は、発育期・成長期の子供の歯に関わる歯科です。 対象となる年齢は0歳〜15歳(または乳歯〜歯の入れ替わりが終わる頃)と言われています。

歯科によっては細かいところは異なりますが、小児歯科の診療は

  • 虫歯の予防処置
  • 歯並びチェック
  • 虫歯の治療
  • 乳歯の抜歯

となっています。

また、歯科に小児専門・小児歯科があるのは、成長期の子供の歯・顎は日々成長していくことを念頭におき、サポートを行うためです。

歯科受付(小児専門)の仕事内容ってどんな感じ?

歯科受付(小児専門)ってどんな仕事?小児歯科で3年働いた経験からやりがいや給料事情まで詳しくご紹介します!
(画像=girlwork.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/dentist-1024x683.jpeg、『lovely』より引用)

予約をする際や歯科医院を訪れた際、一番初めに対応してくれるのが歯科受付。 歯科医院の第一印象は、受付で決まるといっても過言ではないですよね。

ここでは、歯科受付保育士の仕事内容をまとめました。

  • 電話での予約対応
  • 受付業務(受付・会計・パソコン入力・次回検診・治療の予約)
  • レセプト業務
  • カルテファイル管理
  • 売上金の計算
  • 患者さんの介添
  • イベントでの患者さんの対応、壁新聞等の作成
  • 歯科医院の環境整備
  • 来客応対
  • 治療で使用する器具の準備
  • 治療で使用した器具の洗浄・滅菌処理

仕事内容1:受付業務全般

主な業務は、以下に記載している受付業務全般となります。 大きく4つに分けて歯科受付の仕事を紹介していきます。

電話での予約対応

小児歯科は完全予約制の場合が多いので、電話対応はかなり多いです。 予約の電話を受けたら、予約一覧を確認し、空いている時間帯で予約を入れます。

受付業務(受付・パソコン入力・会計・次回の予約)

歯科に来院された患者さんより診察券を受け取り、カルテを衛生士へまわします。

新患の場合は問診表を記入して頂き、患者登録をします。 月初めの患者さんからは保険証をお預かりし、内容に相違が無いか確認が必要です。

お会計の際、お薬を処方する場合は簡単な説明をします。

レセプト業務

毎月、月末になるとレセプト業務があります。レセプトとは「診療報酬明細書」の事です。

患者さんが医院で支払う負担割合以外の医療費を保険者に請求するために提出するものです。

カルテファイル管理

予約一覧を確認し、翌日予約されている患者さんのカルテを準備します。 カルテは毎日使うものなので整理整頓をすることも、歯科受付としての業務になってきます。

売上金の計算

1日の最後、売上金の計算をし誤差が無いか確認をします。

仕事内容2:保育士としての業務

小児専門の歯科受付は、受付業務の他にも保育士としての仕事もあります。

患者さんの介添

小児専門のため、患者さんは生後から12歳までです。 病院を怖がり泣いてしまうお子さんは多数います。

保育士はもちろん医療行為は出来ませんが、こども達の不安な気持ちに寄り添い、少しでも笑顔になってもらうように努めます。一番は「受付のお姉さん」が笑顔で迎え入れることが大切です。

受付保育士は常に笑顔で、「ここは楽しい場所」だと思ってもらえる様に、声を掛けたり、絵本や玩具を渡したりと働きかけます。

また、治療中に暴れてしまった時には危険なため、足を軽く押さえ励ます言葉をかけます。

イベントでの患者さんの対応、壁新聞の作成

小児歯科ではイベント等がある医院もあります。

イベント内容は、こども達を集めて、歯磨き指導や歯の健康に関する紙芝居の読み聞かせなどです。受付保育士は読み聞かせなどを行います。

定期的に待合室に壁新聞を掲示する歯医院もあります。

仕事内容3:歯科医院の環境整備・来客対応

毎朝、歯科医院周りと医院内の清掃からはじまり、診療時間中にも定期的に待合室を見回ります。特に小児歯科はトイレが水浸しになることも多いので、こまめに見回り、その都度清掃をします。

歯科医院には業者さん等、お客様も多数訪れます。 忙しい時間帯など問わず来られるので、業者さんのお名前等は覚えておき、迅速に対応します。

仕事内容4:器具の準備・洗浄・滅菌処理

小児歯科は1日多くて100人以上の患者さんが訪れる歯科医院もあります。

診療を手際よく行うため、受付保育士は衛生士の補佐業務の仕事も行います。補佐といっても難しい業務ではありません。治療で使用する器具の準備や、治療で使用した器具の洗浄・滅菌処理などです。

歯科受付の1日のスケジュールは?

歯科受付(小児専門)ってどんな仕事?小児歯科で3年働いた経験からやりがいや給料事情まで詳しくご紹介します!
(画像=girlwork.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/clock.jpg、『lovely』より引用)

歯科受付の業務は多数あるので、1日があっという間に過ぎていきます。 特に小児歯科はにぎやかな時間帯が多く、時間に追われる毎日です。

ここでは小児歯科受付の1日の主なスケジュールをお伝えします。 小児歯科には数名の受付保育士がいるため、以下の業務を数名で分担して行います。

朝は医院周り・医院内の清掃から

駐車場、医院前の道路、医院内を丁寧に清掃します。スリッパ・ソファは毎日除菌します。

ぬいぐるみや玩具は定期的に選択や除菌シートで拭き、清潔に保ちます。

また、観葉植物の水やりなども大切な仕事です。

午前の診察

平日の午前中は主に乳幼児が訪れます。 比較的ゆっくりした環境の中、仕事に取り組める時間帯です。

休憩

休憩室でお昼休憩を取ります。 病院の休憩時間は長いイメージがあると思いますが、診察準備などに仕事を含めると、実質1時間です。

午後の診察

幼稚園児や小学生が多く訪れる時間帯です。 待ち時間が長い患者さんがいないか等をこまめに確認をしながら、受付業務を行います。

売上計算・翌日のカルテだし

1日の診察を終えると、当日の売上計算、翌日のカルテ出しを行います。