以前PARISmagでも紹介した、東急大井町線九品仏駅近くに位置するベーカリー『Comme’N』。平日でも行列の絶えない人気店です。

その『Comme’N』の2号店『Comme’N GLUTEN FREE』が、5月5日にオープンしました。店名の通り、グルテンフリーのパンや焼き菓子にフォーカスしたお店。ここでしか食べられない出来立てのカスタムサンドウィッチも話題になっています!

小麦アレルギーに悩むスタッフのために

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=『PARIS mag』より引用)

『Comme’N』の2号店は、なぜグルテンフリーの専門店にしたのでしょうか?大澤秀一シェフは「スタッフが輝ける場所を作りたかった」と言います。

『Comme’N GLUTEN FREE』を率いるのは、『Comme’N』のスタッフとして活躍していた佐藤優奈シェフ。実は彼女自身が小麦アレルギーに悩んでいました。

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=『PARIS mag』より引用)

「佐藤はComme’N時代からアレルギー症状があり、しかも小麦粉を大量に扱う職場でだんだんと症状が悪化していき、やむを得ず退職することになってしまいました…。でも彼女は本当にパンが好きですし、パン作り一筋でがんばってきたんですよね。彼女にまた活躍してもらいたいと思い、2号店の計画を立てるときに『一緒に新しい店をオープンしてみないか?』と誘いました」。

そこから大澤シェフと佐藤シェフが共同で『Comme’N GLUTEN FREE』の立ち上げをスタートさせます。

「リサーチのためにいろんなレストランへ行きましたが、アレルギーのことを考えると『これも食べられない』とさみしそうだったんですよね。あるときグルテンフリーレストランを訪れたのですが、佐藤が『アレルギーのことを考えないで済むことがすごく楽』と幸せそうだったんです。その表情を見て『グルテンフリー専門のお店にしよう』と決意しました」。

そこからは、研究に研究を重ねて『Comme’N GLUTEN FREE』オリジナルのグルテンフリーパンを開発。『Comme’N』の味として納得がいくまで試行錯誤を繰り返しました。

昔食べたパン屋さんの食感を求めて

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=フランスの惣菜パンを代表する「クロックムッシュ」もソースに至るまでグルテンフリー、『PARIS mag』より引用)

『Comme’N GLUTEN FREE』で販売されている、パンと焼き菓子はすべてグルテンフリー。小麦の代わりに米粉や白玉粉、ライススターチを使っています。

「特にこだわったのは食感です。米粉を使ったパンというと“むっちり、もっちり”になりますが、小さい頃に食べていたパン屋さんのパンのような食感を目指しました。あえて気泡を大きくすることで、懐かしい味わいに仕上げています」。

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=『PARIS mag』より引用)

そのパンで作られるのが、『Comme’N GLUTEN FREE』の目玉商品であるカスタムサンドウィッチです。パンは「パン・ド・ミ プレーン」「六穀ブレッド」「黒米パン」「玄米パン」の4種類、野菜、メイン、たまごなどの具材、ソースと味付けをお好みでセレクトできます。

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=『PARIS mag』より引用)

「ハムなどの加工肉も、実は小麦を使用しているものが多いんです。そこで、メーカーにも協力してもらい小麦を使っていない加工肉を仕入れることにしました。小麦を使っていないと、どうしても味が物足りなくなってしまうのですが、味付けする際にスパイスなどを加えて風味豊かにしています」。

特に目を引くのが、「たまごサンド」の具材。「厚焼きたまご」「たまごサラダ」「ゆでたまご」「スクランブルエッグ」の4タイプから選ぶことができます。

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=『PARIS mag』より引用)

「たまごは濃厚な味わいの那須御用卵を使用しています。メニューを開発していた時期は、毎日40個くらい卵を食べていましたね(笑)」。

味付けで使用するトマトケチャップ、マヨネーズなどもすべて自家製。細部に至るまで、味と品質へのこだわりが感じられます。

組み合わせ10,000通り以上!カスタムサンドウィッチをオーダー

今回オーダーしたのはこちらのふたつ。

<たまごサンドウィッチ>

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像= 女性にも食べやすいサイズ、『PARIS mag』より引用)

・パン:六穀ブレッド

・たまご:ゆでたまご

・ソース:自家製マヨネーズ

・味付け:自家製タルタルソース

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像= たまごは贅沢に3個も使用!、『PARIS mag』より引用)

こだわりの那須御用卵を存分に堪能できる組み合わせにしました。ぶりん!とボリューム満点のゆでたまごが存在感を放っています。マヨネーズもタルタルソースも柔らかい酸味で優しい味わい。雑穀特有のプチプチ感と香ばしい香りが、たまごの濃厚さを引きたててくれます。

<サンドウィッチ>

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像= 男性でも満足できるボリューム感!、『PARIS mag』より引用)

・パン:パン・ド・ミ プレーン

・ソース:自家製マヨネーズ

・野菜:レタス、アボカド

・メイン:エビ、モッツァレラ

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=『PARIS mag』より引用)

エビとアボカドは定番の組み合わせ。ソース自体は淡い味わいなので、エビの風味やアボカドの香りがダイレクトに楽しめます。さっくり食感のパン・ド・ミは、適度に気泡があるためソースが染み込んで、より具材のおいしさを引き立てるサンドウィッチにぴったりのパンです。

カスタムサンドウィッチはこのほかに、グルテンフリーソーセージを使用したホットドッグも用意。自分好みのサンドウィッチをカスタムしてください!

スイーツやドリンクも買ってピクニックへ!

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像= 「海の幸のリゾット」は電子レンジ(500W~600W)で1分半~2分半加熱していただきます。とろけたソースがおいしそう!、『PARIS mag』より引用)

『Comme’N GLUTEN FREE』の商品は、クリームパンやメロンパンといった懐かしいパンに、クロックムッシュなどのフレンチスタイルのパン、また家庭で一手間かけるだけでレストランの味に仕上がる「海の幸のリゾット」などバラエティ豊か。

スイーツもシフォンケーキやショートケーキ、シュークリーム、レーズンサンドなど豊富。手土産にもぴったりなアイテムばかりです。

グルテンフリーパンの専門店『Comme’N GLUTEN FREE』がオープン!
(画像=『PARIS mag』より引用)

スイーツやサンドウィッチとペアリングしたいのが、テイクアウト可能なコーヒーと赤と黄色2種類のスムージー。1杯ずつ手作りで提供されるスムージーは色も鮮やか。「ビタミン不足だなぁ」と思ったときに飲みたくなります。

グルテンフリー商品は食材含め、スーパーでもよく見かけるようになりましたが、実際に食べてみると「なんか物足りない…」と感じることも。しかし『Comme’N GLUTEN FREE』のパンは、「あのパンが食べたいな」とワクワクしてしまうクオリティです。大澤シェフの狙いはまさにそこ!「消去法じゃない方法でグルテンフリーのパンを作りたい」と開発に力を注いだんだとか。小麦アレルギーに悩む方はもちろん、そうではない方も、つい食べたくなるパンが揃っています。ぜひ『Comme’N GLUTEN FREE』のグルテンフリーパンとドリンクでピクニックに行ってみては?

■店舗情報
Comme’N GLUTEN FREE
住所:東京都世田谷区奥沢7-19-12
営業時間:7:00〜18:00
定休日:火・水曜日
Instagram:@comme_n_gf
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

【こちらの記事も読まれています】
今気になるのは“固め”プリン。都内で楽しめるプリン6選
フランスの国民食!クスクスを使ったタブレのレシピ
おうち時間に作りたい!家庭で作るフレンチレシピ集
パリのブロカントショップ『Brocante Petite LULU』に聞く、アンティークの楽しみ
2020年最新!パリグルメ通がおすすめするパリのお土産4選