黒毛和種の1つである「石垣牛」、美味しく食べられるステーキ店はたくさんありますが、その中でも特殊な調理法「真空調理法」で、柔らかく旨味たっぷりな美味しいステーキを出してくれるのが【NATIVE DELI ネイティヴデリ】。どんなステーキなのか?!またお店の雰囲気などもご紹介します。
石垣島に行ったら「石垣牛」は食べなくちゃ!
沖縄グルメと言ったら、鮮やかな魚、海ぶどう…といった海の幸が取り上げられがちですが、何気に「お肉」も美味しいんです。よく知られているのは アグー豚 ですが、石垣島に行くなら「石垣牛」を食べなきゃ!!
「石垣牛」は、石垣島含め、八重山諸島で育てられた黒毛和種。八重山諸島の温暖な気候を生かした畜産、特に牛の育成が盛んなのです。
このような ↑ 牧場が石垣島にはあちこちに。心地よい海からの風が吹き、とっても広々。のんび〜りストレスのない場所で育てられているんでしょうね。
また、潮風を受ける牧草はミネラルが豊富 なんだそう!そんな牧草を食べて、のびのびした空間で育つ石垣牛は、赤身がしっかりあり、脂もあっさり!よくある脂ギトギトな黒毛和種とはちょっと違います。
「ブランド牛」の元は石垣牛?!
今では、松阪牛、神戸牛、米沢牛、佐賀牛、飛騨牛など様々なブランドがありますが、その元は石垣島生まれの牛が多い と言われています。
「素牛(もとうし)」として全国へ出荷されていた石垣牛
今や日本全国で育てられている黒毛和種、上記に紹介した通り様々なブランド名が付けられていますが、その子孫の大半は、但馬産と言われています。石垣牛もその子孫かもしれません。
ですが、実は!昔はその有名な全国の黒毛和種の産地に「素牛」として、石垣島含め八重山諸島で育った牛が送り出されていたんだそう!
でも、今はちょっと事情が変わりました。
八重山諸島でしか食べられない「石垣牛」
2000年7月に、沖縄サミット が開催されたのは、日本でもとても大きなニュースになりましたが、全世界から首相や大統領が集まる晩餐会で披露されたのが、石垣牛。
この頃は、まだ「素牛」として全国に出荷しているような状況でしたが、このサミットで「石垣島の牛肉はうまい!!」と大好評!一躍有名牛に!それ以降、「石垣牛」という名称が定着し、ブランド牛の仲間入りをしたそうです。
その後、「素牛」として送り出すことはやめて、島内でのみ販売 されるようになり、ほぼ地産地消。その取り組みが評価され、JA石垣牛肥育部会は2018年の第47回日本農業賞「集団組織の部」で特別賞を受賞しています。
というわけで、石垣牛は今は八重山諸島の島内でしか食べられないんです!
ステーキ屋や焼肉屋がいっぱい
石垣島の一番の繁華街、市役所通りの近辺を散策すると、あちこちで「ステーキ」や「焼肉」の看板が目に入ります。また、観光用のパンフレットのグルメページを見ても、たくさんのお店が…どこに行こうか目移りしちゃいますよね。
そこで今回ご紹介する、筆者がオススメするお店は、石垣牛ステーキの【NATIVE DELI ネイティヴデリ】!どうしてオススメなのか、ほかのお店と何が違うのか、なども合わせてご紹介いたします。
他のお店とはちょっと違う【NATIVE DELI ネイティヴデリ】
お店は大通りから横に入る細い路地にありながらも、メニューが外に貼ってあったり、グリーンがとてもたくさんあるので、「ここは何のお店だろう?!」と目を引きます。パッと見は「お土産やさん?!」と思うかもしれません。
というのも、店主さんの趣味で、手作りアクセサリーのお店も併設されているからです。店内の半分がアクセサリーショップ、もう半分がステーキ屋さん、といった感じです。
こぢんまりとしたお店で店主が1人で切り盛り
石垣島にはたくさんの観光パンフレットがあり、たくさんの石垣牛が食べられるお店が掲載されています。【ネイティヴデリ】も1ページの全面にバーン!と広告が。
その広告を見ると「大人数入るお店でバイトさんもいっぱい働いてるようなお店かな〜」というイメージが湧くのですが、実際はとってもこぢんまり。カウンターの雰囲気も良く、店主さんが1人でやっています。お酒の瓶やグラス、グリーンもセンスの良さを感じます。
個性的なドイツ人の店主さん
店主さんは日本語ペラペラのドイツ人で、とってもユニーク!まず来店したら、すぐにメニューの説明に来てくれます。
また、時々、テーブルまで来て「味はどう?」と聞いてくれたり、石垣島でのアクティビティについて聞けば、どんどん話に乗ってきてくれるような、お喋り好きなおじさま、という感じ。
ステーキ単品にセット(+500円)を付けると、ライスとスープ、そして ミックスサラダ が付いてくるのですが、ドレッシングがとても美味しい!味のアクセントになっているバジルは、店主さんのご自宅の畑で育てているそうです。
アクセサリーショップの手作り品もそうですが、センス良く飾ってある店内のグリーンは、偽物ではなくて本物の植物たち。いろいろ拘りがあるんだろうなと思います。