いつなにが起きるかわからない恋愛関係。恋人と別れたいと思っても、勇気が出ずにダラダラと長引いてしまいませんか? 相手との綺麗な別れ方を知っておけば、少しは気持ちが楽になるかもしれません。今回は、彼氏・彼女と綺麗に別れるコツを紹介。準備や考え方、NG行為まで取り上げていきます。あと腐れなく関係性に終止符を打ちましょう。
付き合っている相手と別れたいとき、こちらの一方的な思いで終わりを切り出すのは勇気がいりますよね。
傷つければ責めを負うのは仕方がないことですが、できれば穏便に、平和に別れるためにはどうすればいいのでしょうか。別れ話をするときは、何よりも相手の気持ちを尊重する姿勢が重要です。平和で綺麗な別れ方をご紹介します。
■相手も自分も傷つかず、平和で綺麗に別れ方なんてできるの?
恋人と別れたいけれど、自分のわがままで終わらせたいような場合は、「悪者になる」「責められる」など相手に恨まれることを考えてしまいます。
また、どちらかに問題があってこれ以上付き合えないと思うときも、やはり別れを切り出すことは負担が大きいと感じますよね。なるべく平和に、綺麗に別れたいとは思いますが、ふたりが同じように「別れるときかな……」と思っている場合でない限りは、ネガティブな場面は避けられないのが現実です。
どんな理由を作っても、相手が関係を続けたい、交際を終わらせたくないと思っているときはなかなか受け入れてもらえず、お互いが傷つくような言い合いになることも。中途半端な終わりでは恨みや未練を残し、別れた後でも関係がこじれてしまう可能性もあります。平和で綺麗に別れるためには、相手にその理由を理解し、納得してもらうことを忘れてはいけません。具体的にどう進めていけばいいのか、順番にご説明します。
■相手に恨まれたくない……綺麗な別れ方に必要なこととは?
相手に恨まれず、きれいな別れを実現するためには、何をすればいいのでしょうか。別れ話をする前の準備や考え方についてお話しします。
(1)別れる理由をはっきりさせる
別れるためには、何より相手が納得してくれる理由が必要です。 好きじゃなくなった、ほかに好きな人ができたなど、終わりたい原因がこちらにある場合はそれをしっかり伝えるのが誠意です。 また、ケンカ中でもう別れたいと思った場合でも、関係を修復せず終わりにしたい理由を避けてはいけません。「どうして別れたいか」をはっきりさせることで、別れ話を切り出す勇気も持てます。
(2)相手が別れを受け入れてくれるかどうかを考える
「別れたい」と言ったとき、相手がどんな反応をするかを想像します。 ありがちなのが、“案外、あっちもすぐにうんと言いそう”などと楽観的な気持ちで話したら大反対され、ドロドロの言い合いになって結局別れられないことです。 別れを突きつけられる相手の気持ちを考え、「すぐには納得してくれないだろうな」「泣かれるかもしれない」など思うときは、そのときにどう対応するかまで考えておくことが、話をスムーズに進めるために大切です。
(3)別れを拒否されたときにどうするか
何を言っても相手から「絶対に別れない」と拒否される可能性もあります。 前触れもなく突然恋人に別れたいと言われたらパニックになるのは当然で、そんなときはいったん話を終わらせ、相手に考えてもらう時間を作るのが正解です。 別れ話が一回で終わらないこと、相手の説得に時間がかかることを頭に入れておきましょう。
(4)相手との距離を一旦置いてみる
もしも別れを相手に告げたときに、「揉めそうだな……」と思ったら、一度距離をおいてみるのもひとつの方法です。すでに一緒に、もしくは近くに住んでいるのであれば、物理的に距離を置く。もともと離れて暮らしている場合には、LINEや電話などで連絡を取り合うこと、お互いのSNSをチェックすることなども辞めて、心理的な距離を置く。
このような状況を作り上げることで、自分の気持ちも、相手のことをどう考えているのかも冷静に捉えられるようになるはず。言葉の言い合いになる事態を避けるためにも、“別れ”の前段階を用意するということを知っておいてください。
■ほんとにあった恋人との綺麗な別れ方「LINEや電話をやめて……」
実際に、相手に恨まれず自分も傷つかない別れ方が実現できた女性のケースをご紹介します。
「あちらから告白されて付き合った男性がいましたが、連絡の頻度や恋愛観で合わないところが多く、小さなケンカが多くなりました。 これからも付き合っていけるか不安になり、『少し距離を置いて今後のことを考えたい』と伝え、しばらくLINEや電話をやめました。
2週間ほど考えて“やっぱり別れたい”と思い、彼氏には会って話そうと約束をし、待ち合わせしたカフェで打ち明けたら、 『離れている間に俺も考えて、相性が悪いのかなと思った。好きだけじゃうまくいかないのかもね』 と、彼氏も同じように考えていたことを話してくれて。 時間を置いたことでお互いに冷静になれたのがよかったかなと思います。 今までのことを感謝して終わることができました。
自分の気持ちに素直になること、そして彼氏にきちんと伝える勇気を出せて、本当によかったと思います」(34歳/営業)
小さなつまずきやケンカが多くなると、どちらもストレスを感じるしこれからについて不安を覚えるのは当然です。そうしたモヤモヤを抱いたときに、無理に一緒にいるのではなく、距離を置くことでお互いに冷静さを取り戻せます。
こちらの女性は「合わない理由や乗り越えるのは難しいことを説明できるようにしていた。彼氏が反対するかもと思ったから、あなたのせいではないことを伝えたかった」と、別れ話を切り出す前にどんな場面になるか想像していたそうです。
交際相手に対しても自分の気持ちに対しても誠意を持っていたのだと筆者は思います。交際を続けることだけが恋愛の正解ではないのですね。
■ 別れ話のタイミングを間違えて、最悪な状況になってしまったケースも
上記のように相手に恨まれずに終わるのではなく、別れてから最悪な関係になってしまう別れ方もあります。
「少し連絡をしないだけでキレる彼氏が嫌になって、ケンカしたときに思わず『もう無理。別れたい』と言ってしまいました。すると、彼氏のほうは『無責任だ。俺を悪者にするのか』とさらに暴言を吐いてきて、そのときは話を終わらせるのも大変で、私が謝ってやっとそのときは帰りました。
次の日に共通の友人にお願いして一緒に来てもらい、改めて彼氏に別れ話をしました。私と一対一の状況じゃなかったせいか、相手もキレることがなく何とか別れてくれました。
でも、それからその元彼は周りの人たちに私が他人を巻き込んでまで関係を断ったことを悪く言っているようで、別れてまでストレスを感じるのがつらいです」(32歳/配送)
別れ話を切り出すきっかけを間違えると、相手がそれに逆上してかたくなに受け入れないこともあります。仲裁役として信頼できる人を頼るのは間違いではないですが、“次の日にすぐ”など期間を空けずに別れを迫ると、冷静になれていない相手は「別れられた」と一方的に悪意を持ってしまいます。
別れ話がこじれた場合は、やはりいったん距離を置き、お互いに頭を冷やす時間が必要です。
■結婚している相手との綺麗な別れ方って?
結婚している相手と別れたい場合は離婚になります。結婚はいわゆる“契約”なので、この契約を白紙に戻すための手続き、つまり離婚届の提出が必要です。また、財産分与や子供がいるなら親権の問題など、乗り越えなければいけない壁がたくさんあります。
こちらの気持ちだけで一方的に離婚を突きつけると当然こじれる一方であり、やはり「どうして離婚したいのか」を明確にして、相手にも納得してもらうことが最善です。 相手にモラルハラスメントやDVがある場合は一刻も早く離れる必要がありますが、話し合いができるのであれば、相手の気持ちを聞き、そのうえで離婚に向けて進めていくのが一番といえます。
また、もしも外に好きな人ができたから別れてほしい……というケースの場合、それぞれが不幸にならないためには、「自分の都合(ほかに好きな人ができた)で夫婦関係を終わらせる」ことから目をそらさないことが重要だと思います。
「壊す側」が自分だけを守るような行動はしてはいけません。正直に打ち明けて謝罪する、許してもらう、終わりたい気持ちを理解してもらうのが何より誠実な道ではないでしょうか。綺麗な終わりのためには誠実さが不可欠で、配偶者の理解を得るために努力するべきでしょう。
もし冷静に話ができないときは、別居する手段もあります。別れる際は離婚届の提出が義務付けられている夫婦関係は、恋人関係より時間がかかるもの、と心得ましょう。
■別れを決意したあなたの意思を大切に
関係を終わらせることで相手も自分も傷つける、また恨まれるなど、別れを考えるとどうしてもネガティブな思いばかり出てきます。
ですが、自分が幸せでないのに無理に交際を続けることが良いとは決して言えず、別れを選ぶのは何より自分のためです。「相手は悪くないのに」と思うときでも、愛情のない交際が果たして本当に相手のためになるのでしょうか。
別れを決意すること自体は、責められるものではありません。それを誠実に相手に伝える、最後までしっかり相手の言葉を聞く姿勢が、穏便な別れには欠かせないといえます。恨まれることをおそれるのではなく、別れるときにいかに相手と向き合うかを考えましょう。
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