所得の減少が続く中、世界的なインフレが日本にも波及。物価が上がり、稼ぐのも難しいとなれば、“カネを使わず貯金する”という選択が堅実だ。たとえ高収入でなくとも貯蓄はできる。世帯年収300万円台の節約・貯蓄術を紹介!

住宅街で「貸農園」利用。月の食費は2万円以内

食費を月2万以内に抑える節約法がすごい「野菜はほとんど自給」
(画像=『女子SPA!』より引用)

収穫したサツマイモと山芋。たくさん採れすぎてむしろ消費に困り、お裾分けなどもしているという

「野菜はほとんど自給しています。むしろ、早く食べないと消費しきれないほどです」

 そう語るのは、製造業の事務として働く小山愛さん(仮名・39歳)だ。月額6000円の貸農園で野菜を育てることで、月々の食費を大幅に抑えているという。

「貸農園は5×3mほどの大きさで、肥料や道具は貸してくれるし、水道もついています。今の時期は大根やカブといった根菜やカリフラワーなどを適宜収穫しながら、春先から初夏にかけて採れる玉ねぎやそら豆などの仕込みを進めています。特にカリフラワーはスーパーで買うと1房500円近くしますが、種代の60円で顔くらいの大きさのものが食べられますね。

 貸農園は40区画あり、周りにも借りている人がたくさんいて、野菜や種を交換したりすることもあります。この前も、スーパーではなかなか手に取らないような空芯菜やモロヘイヤを頂きました。野菜が高騰しているこのご時世ですが、食卓はかなり豪華です」

かかるのは手間暇だけ

 種代もメルカリで効率よく売買。かかるのは手間暇だけだ。

「種は市販だと100円ほど。安いですが、同じ野菜の種が使い切れないほど入っているので、300円くらいかけてでも、メルカリで欲しい分だけを小分けで買うほうがいい。自分でも今育てているものを売ったりするとむしろプラスです。メルカリの売上金で、ちょっとした贅沢も楽しんでいます」 (※編集部注 売買や譲渡が禁止されている種苗もあります)