今年40歳を迎え、ますます私たちを惹きつける向井理。今年も多彩な役を演じ分け、俳優としての進化が止まりません。

先クールの『婚活探偵』(テレビ東京系)ではハードボイルドを気取りながらも、女性に不慣れでぎこちなく婚活に励む探偵役で話題をさらいました。

この春クールでも2本の連続ドラマに出演。『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ系、毎週水曜夜10時~)では、ヒロインが憧れる先輩を。『先生のおとりよせ』(テレビ東京系、金曜深夜0時52分~)では、ドSで不愛想な官能小説家…と、全く違う役どころを演じ分けているのです。

向井理はなぜ、どんな役を演じても馴染むのか

向井理といえば、塩顔ハンサムの代表といえるお顔立ち。そして182cmの長身と小顔で、スタイルも抜群です。見た目のスマートさに加え、向井は知性的な佇まいを持ち合わせています。筆者が彼に注目したのは、彼が俳優になりたての頃に演じた『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)でのチェリスト菊地役。出番は多くなかったものの知的な物腰が印象的でした。

その後、世に向井ブームが訪れてからも、彼の見た目だけでなく、明治大学農学部で遺伝子工学を専攻していたリケダンであることや、大学卒業後はバーテンダーだったこともよく取沙汰されていました。端正な顔立ちでスタイル良く知的、なのにどこか“普通のお兄ちゃん感”があるからこそ、どんな役を演じても作品にすっと馴染むのでしょう。その好感度の高さで、多くの女性を魅了してきました(筆者もそのひとり)。

好青年を次々に演じ、30代でさらに進化

2006年に『白夜行』でドラマデビュー後、20代の頃から好青年の役を多く演じてきた向井。『暴れん坊ママ』(フジテレビ系)での優しい保育士や、『正義の味方』(日本テレビ)での爽やかなエリート官僚、『ママさんバレーでつかまえて』(NHK)での優しい年下夫など、覚えている人も多いはず。

30代中頃からは、憧れの先輩・上司的なポジションを演じることも増えました。直近では『わたし、定時で帰ります。』、『着飾る恋には理由があって』(ともにTBS系)などが挙げられます。これらの役はただイケメンで仕事ができる!というだけではなく、ちょっと影があったり弱点があったりするのも特徴的です。そこがまた女心をくすぐる!