祖母の遺影を見て、介護しなかったことを後悔
祖母の遺影を見ると、若い頃の写真が使われていたそうです。
「それまで、祖母の介護なども母に任せっきりだったので、葬儀の準備などを手伝えなかったことは後悔しました……。でも遺影に祖母が40代の頃の若い写真が使われていたんです。ちょっと首を傾げたような祖母らしい可愛らしい雰囲気の写真でした。母に『ほかの写真は無かったの?』と聞いたら口げんかになりましたね……。母からはそれまでの祖母の介護の苦労をぶつけられました」
非常識な母と会って疲れたという公佳さん。ただ、祖母の介護を任せきりにしてしまった負い目もあり、それ以上は指摘できなかったといいます。
「親とは距離を置くことはできますが、身内の葬儀のようなときは会わないわけにはいかないって感じました。それまで溜め込んでいた不満を、急に爆発させてしまうこともあるので、本当は適度な距離でつきあうほうが良いのかもしれないですね」
お母さんは親世代とは価値観も違うため、自分が大人になっても衝突してしまうこともあります。冠婚葬祭の場で揉めないためにも、日ごろからのコミュニケーションが大事と言えそうです。
―冠婚葬祭のトホホ―
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<取材・文/池守りぜね イラスト/やましたともこ> 池守りぜね
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