3.猫がくしゃみをしたときの対処方法
生理現象の「くしゃみ」は、鼻孔に入った異物がとれれば、自然と落ち着くので心配しなくて良いでしょう。しかし、もし連続でくしゃみをしていたり、鼻水が止まらなかったりしたら、早めに動物病院の受診を。鼻孔に何かしらの異常がないか検査することで、症状の早期発見、早期治療が始められます。また、くしゃみが出ていなくても、鼻水が大量に出ていたり、鼻血が出ていたりしたときにも、すぐに受診するようにしましょう。
特に、家に迎えたばかりの子猫などがくしゃみをしている場合には、風邪の疑いが濃厚です。自宅の庭に遊びにきた野良猫と網戸越しに対面するだけでも感染することがあるので、注意が必要です。
猫風邪は放置していると悪化してしまうことがあるので、やはり早めに動物病院を受診するようにしましょう。
4.猫のくしゃみを予防する方法
極力、飼い猫を外に触れさせないことが、ウイルス等の感染症予防になります。 ここでは今日から改善できるチェック項目を紹介します。
部屋を清潔に保つ
部屋への、花粉やハウスダストの滞留を防ぐために、こまめな掃除を心掛けましょう。空気洗浄機などを活用するのもおすすめです。
部屋を清潔に保つことは、ウイルス性の感染予防にも有効です。
部屋の湿度を保つ
特に冬は、空気が乾燥するため、ウイルスが繁殖しやすくなります。寒くなってきたら部屋を清潔に保つだけでなく、加湿器を活用するなどして、部屋の湿度を適度に保つようにも心掛けたいものです。
こまめなブラッシング
ブラッシングは、猫の被毛に付着したアレルゲンとなる物質を取り除くのに有効です。飼い主さんとの良いスキンシップにもなります。
飼い猫が水を怖がる場合は、ドライシャンプーなどを上手に活用してみてください。強いストレスになることがないよう、無理のない範囲で、できる限り衛生的な状態を保てるようにしましょう。
ワクチン接種・定期的な検診
猫風邪の原因となる猫ヘルペスウィルスと猫カリシウィルスは、ワクチン接種で予防することが可能です。
また、無症状の場合にでも病気が進行している場合があります。病気の早期発見のためにも、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
5.まとめ
飼い猫の異変に気づくには、普段からよく観察しておく必要があります。
食事の量は減ってないか、水を適度に飲んでいるかなどの日々のチェックを心掛け、ブラッシングもしながら、飼い猫とよくコミュニケーションを取りましょう。体力、免疫ともに低下しない飼育環境を整えることも大切です。
ただ、どれだけ気をつけていても、病気になってしまうことはあります。そこで大切なのが早期発見。日頃から動物病院の検診を定期的に受けるなど、たとえ飼い猫が無症状でも、異常に気づく環境を飼い主さん自身がつくることが大事です。
大好きな飼い猫との穏やかで幸せな日々を保つためにも、日々のささやかな予防を欠かさないようにしましょう。
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