夫が寝ているすきに小包を探す
小包の話が出たあたりから、なんとなく夫の様子が変であることに不審感を抱いた亜紀さん。そうこうしているうちに、夫は久々の実家でお酒が進み、こたつでうたた寝を始めました。どうしても夫が送った小包の存在が気になり、亜紀さんはトイレに行くふりをして、夫の部屋がある2階へ上がったそうです。
上がってすぐは義両親の寝室で、その隣は物置部屋でした。一か八か一番奥の扉が閉まった部屋に当たりをつけて、亜紀さんはドアノブをゆっくり回しました。
薄暗いながらも、奥の本棚には少年漫画雑誌、壁にはアイドルのポスター。夫は一つ上の姉がいるだけなので、夫の部屋にちがいないと確信した亜紀さん。
電気をつけてみると、ご丁寧に部屋のど真ん中に例の段ボール箱が。しかもご丁寧に、開封済みで置いてありました。
なにこれ…段ボール箱を開けて絶句
おそるおそる箱の中を見ると、夫宛の封筒や頂き物らしきネクタイなどの品々が。良心の呵責はあったのものの、一番目立つ青い封筒の中の便箋を取り出した亜紀さん、
実際のダンボールの写真(亜紀さん提供)
「このネクタイは一緒に行った〇〇でこっそり買いました。絶対似合うと思って! ヒデ君(夫の名前)のことずっと待ってます」
ボールペンで書かれた丸文字が目に飛び込んできました。他にも、絵葉書や夫が見知らぬ女性とポーズをとって写っているスナップ写真などがあったそう。
「血の気が引くって、初めて経験しました。なんか、一瞬フラフラして倒れそうになったんです。でも、すぐに正気に戻って、なんかとてつもなく腹が立ってきたんです」
興奮気味の亜紀さんはそう語りました。