大学時代に片想いをしていた男性だった

“陰キャ時代”にフラれた相手と、エレベーターで偶然再会!声をかけてみたら…
(画像=『女子SPA!』より引用)

 聖羅さんがT君に会いたくなかった理由は、自身の“陰キャ時代”に苦い経験をしたからだといいます。

「女子高時代は運動部に所属していて、ずっと素顔で学校に通っていました。大学に入学したばかりの時は眉毛も整えていなかったし、運動部を辞めた反動で少しぽっちゃり気味でした。もちろん彼氏もできず陰キャだったんです」

 しかし、聖羅さんはT君のことが気になり、授業で一緒になると積極的に話しかけていました。

「T君は私に話しかけられるのが嫌なのか、次第に男友達とずっと一緒に行動するようになりました。勇気を出して食事に誘ったこともあったのですが、“彼女いるんで”とあっさりと断られていました」

裏で「うざい」とバカにしてきたことも

 なんとも甘酸っぱい思い出ですが、それだけでは終わりませんでした。 

「ある時、同じ学部の友人からLINEのグループチャットを見せてもらったら、男子が私のことを“あいつうざい”と書いてバカにしていたんです」

 元カレならまだいいですが、相手にもされなかった男性が同じ社内にいるのが苦痛だったという聖羅さん。そんなある時、またエレベーターで一緒になります。

「このまま相手にされないままでいるのも嫌だったので、勇気を出して“私のこと、覚えていますか?”と話しかけてみたんです。そしたら“人違いじゃないですか”と言うんです」 

 T君は、見た目に大きな変貌を遂げた聖羅さんにすぐに気づきませんでした。

「外見に気を遣うようになったおかげで、向こうはすごく驚いてくれました。最初は好きだった人が会社にいるのは不運だと思っていたのですが、頑張って痩せたり、メイクを頑張ってきて良かったと思いました」

 新しい出会いがある春。昔を知る人たちと再会する機会があっても、たじろがなくて済むようにしたいですね。

―シリーズ「春のトホホエピソード」―

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<文/池守りぜね イラスト/ZZZ> 池守りぜね

提供・女子SPA!



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