日常的にマスクをつけることが当たり前となった今、驚くような場所でもマスクをつけて行動する人たちがいます。それはズバリ、銭湯やサウナなどの温浴施設。
もちろん不特定多数の人が出入りする休憩所や、食事どころ、脱衣場などではマスクをつけるようにアナウンスされることは多いはず。しかしそれだけでなく湯船の中や灼熱のサウナの中でまで、なぜかマスクをバッチリつけている人々もいるのです。
「銭湯はマスクが着けられないから行かない」という人も
写真はイメージです(以下同じ)
このコロナ下で、サウナや銭湯など温浴施設に行く人が激減したのをご存知でしょうか。水泳用品メーカーの「フットマーク株式会社」が首都圏在住の20代~60代男女1,000人を対象に調査を行った『コロナ禍の温浴施設に関する意識調査』によると、2020年の1年間でおよそ67%もの人が「温泉や銭湯、スパに行く頻度が減った」と回答しています。
その理由としては「感染リスクがあるから」、「不特定多数の人が集まるから」、続いて「浴場ではマスクが着用できないから」という回答が多く、また「なんとなく行ってはいけない雰囲気がある」と答えた人も一定数存在。
そんな不安な心理を反映してなのか、筆者のもとに度々目撃情報が寄せられているのが「温浴施設でお風呂に浸かりながら、びしょ濡れのマスクをつけている人たち」です。
週に最低3回はサウナに通うという、池田成美さん(34歳・仮名)も、近所のスーパー銭湯で“ナゾのコロナ対策をする高齢者の集団”をよく目撃するといいます。果たして“ナゾ”とは……?
それ苦しくないの?不思議な装備の女性が続出
「とにかく、お風呂の中やサウナの中での、おばあちゃんたちのコロナ対策がすさまじいんです! まず、お風呂に首まで浸かりながら、マスクの2枚重ねは当たり前。中にはもう顔半分が湯船に沈んでいたり、マスクをつけたまま手でお湯をすくって、顔にかけちゃうおばあちゃんもいて、『それって衛生的に大丈夫なの?』ってこっちまで不安になるような光景もよく見かけます」
湯船に浸かりながら、マスクの重ねづけ……。見ているこちらまで息苦しくなりそうです。
「ほんとそうですよね。でももっとすごいのは、バスタオルで目の部分だけ外して、顔や頭までミイラのようにグルグル巻きにする人たち。これも多いんです。歌手のMISIAさんが昔よく巻いていたターバンのイメージが近いかも。おばあちゃんたちが頭のてっぺんからあごまでタオルを巻いて、でっかいサナギのような状態でお風呂やサウナに入っているんです。もうそれがスタンダード(定番)になっているようで、北関東のスーパー銭湯ではたびたび見かけますよ。タオルの上からマスクをしている猛者もいたり。それって本当にコロナ対策になっているのか、正直疑問です」
バスタオルを顔中に巻くのも重そうだし、やっぱり苦しそうですね……。