江戸時代、宿場町として栄えた町・栃木県佐野市。CMでもお馴染みの「佐野厄除け大師」をはじめ、ショッピングを楽しめる「佐野プレミアム・アウトレット」、さらに名物「佐野らーめん」の名店など、見どころ満載!今回は厄除けとラーメンの町・栃木県佐野市周辺の観光とグルメスポットを厳選してご紹介します。
「佐野市」ってどんな町?
栃木県の南西部に位置する佐野市。古くから交通の要衝として栄え、江戸時代には幕府の直轄地となり、脇街道の宿場が設けられました。現在は“観光立市”として栄えており、佐野厄除け大師をはじめとした観光スポットをはじめ、ご当地グルメ「佐野らーめん」を味わえるお店が集まるなど、観光やグルメを堪能できます。
JR両毛線・東武佐野線「佐野駅」に隣接する「ぱるぽーと」には観光案内所があり、佐野市内の観光情報を収集できるほか、「らーめんミニ博物館」もあり、佐野らーめんの有名店の情報を得られます。
佐野までは車はもちろん、電車やバスでアクセスできます。東京駅からはJR宇都宮線で小山駅で乗り換え、両毛線で約2時間20分で行けますが、小山駅からの両毛線は1時間に1~2本しか運行していないのでご注意を。
また浅草駅からは、東武特急「りょうもう号」で約1時間、館林駅で乗り換えて東武佐野線で約16分で到着。りょうもう号や東武佐野線は約20分~1時間ごとに運行しています。さらに、東京駅八重洲南口やバスタ新宿からは高速バスも出ており、約1時間20分で佐野プレミアム・アウトレットに到着。そこからバスに乗って約20分で佐野駅へアクセスできます。
【1】関東三大師のひとつ!厄除けスポット「佐野厄除け大師(惣宗寺)」
佐野を代表する観光スポット「佐野厄除け大師」。平安時代中期、奈良の僧侶・宥尊(ゆうそん)上人によって開山された寺院といわれており、正式名は「惣宗寺(そうしゅうじ)」と言います。群馬県前橋市の「青柳大師(龍蔵寺)」、埼玉県川越市の「川越大師(喜多院)」と並ぶ「関東三大師」のひとつとして多くの参拝客が訪れています。
本堂は厄除け大師とも呼ばれた平安時代に活躍した僧侶・良源(りょうげん)が祀られており、厄除け祈願を受けることが可能。その他にも、身体安全や商売繫盛、心願成就などもご利益があります。
本堂の近くには、竹ぼうきを持った「子育地蔵尊」が祀られており、たわしを使って地蔵様の体を洗うと磨いた体の場所の健康や病気治癒にご利益があるといわれています。たわしは自販機で販売(1個300円)しているので、ぜひ地蔵様の体を磨いてみて。
「水子(みずこ)地蔵尊」には、生まれてから1年以内に亡くなった赤ちゃん「水子」の霊が祀られています。妊娠中の方やお子さんをお持ちの方で安産祈願や悩みを解消したい方はぜひ参拝しましょう。
徳川家康を祀る「東照宮」では、100円で「大師みくじ」を引くことができます。引く前に自分の名前と住所、生年月日、そして願い事を呟きながら引いてみましょう。
さらに境内では直径1.15メートル、重量約2トンの「金銅大梵鐘(きんづくりだいぼんしょう)」を見ることができます。大きさは日本一を誇り、黒塗りの切妻(きりづま)造の鐘楼に収められています。
【2】行列のできる佐野らーめんの人気店「らーめん大金」
佐野を代表するグルメ「佐野らーめん」。青竹をまたいでリズミカルに麺を打つ「青竹打ち」の縮れ麵とあっさりとした醤油スープが特徴的なラーメンで、佐野市内で約200軒以上専門店が点在しています。その中で人気のお店が佐野厄除け大師から少し歩いたところにある「らーめん大金」。県内外から多くの人が訪れます。
人気の一品が「チャーシューメン」。鶏ガラと野菜からダシをとった透き通る醤油スープにコシのある自家製の中太の縮れ麺、そして麺を覆いつくすチャーシューの相性は抜群!チャーシューは口の中でとろけるほど、柔らかい食感を楽しめます。
また手作りの「餃子」もおすすめ。餃子の皮から仕込むほどこだわりを持った一品で、野菜も肉汁もたっぷり入っていて絶品ですよ♪
【3】佐野のB級グルメ“いもフライ”の名店「飯島商店」
佐野らーめんと並んで人気のご当地B級グルメが「いもフライ」。蒸したジャガイモを一口サイズでカットして串に刺し、衣をつけてからカリッと揚げ、ソースをつけた一品で地元の方に愛されています。その中でおすすめのお店が佐野駅から歩いて5分のところにある駄菓子屋「飯島商店」です。
「いもフライ」は注文してから目の前で揚げてもらえます。揚げたてのジャガイモとソースのバランスが良く、昔懐かしい風味を堪能できます。さらに1本税込70円とお得に味わえるので、散策でひと休みしたい方はぜひ試してみましょう。