山形の観光スポット「山寺立石寺」の近くにある「千手院」をご存知ですか?裏山寺とも呼ばれる寺院で、参道内を電車が通過したり寺院裏山の崖には鳥居がそびえているなど、見どころ満載のお寺です。今回は山寺の裏スポットへの寺院参拝と、山歩きをする旅をご紹介します。

山寺 立石寺って?

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

貞観二年(860年)に創建された立石寺(通称、山寺)は、山形を代表する観光スポットです。境内の広さは33万坪ほどあり、その中に大小30余りの堂塔が残されています。現在でも三つの不滅(法灯・香・写経行)が護られているそうですよ。また、立石寺の中にある五大明王を祀る道場五大堂は、崖に突き出す様にお堂が立ち、山寺を一望することができる絶景スポットとしても有名です。

実は奥が深い山寺の成り立ち

観光スポットとしても知られる立石寺ですが、実は立石寺を開山したと言われている慈覚大師(円仁)は、この地を訪れた際に様々な寺院を建立したと伝えられています。その当時、弟子と共に八院(本院、南院、中院、千手院、山王院、馬形院、芦沢院、安養院)を建立し、それらを総称して立石寺と呼んでいたそうですよ。

残念ながら、現在は地名・集落名としてその名を残すのみとなってしまい、八院全てを訪れることはできません。ですが、当時の雰囲気を感じさせる遺跡や散策路を歩くことができます。

裏スポット 八院の一つ「千手院」を参拝しよう

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(画像=トラベルライター、トリップノートより引用)

八院の一つ「千手院」は山寺 立石寺から更に奥に進んだ場所にあります。現在は、最上三十三観音第二番札所として信仰を集めているそうですよ。立石寺を訪れた際には、こちらにも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

まずは、鳥居で願掛け?

参道入口にそびえる鳥居は「ついてる鳥居」というそうです。参拝者の願いが叶う様にと奉納された鳥居なんだそう。鳥居に抱きついて「恋愛」「金運」を願うといいそうですよ。なお、欲張って両方願ってはいけないそうなので、どちらか一つお願いをしてみてくださいね。

珍スポット!?参道を歩くときは要注意!

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(画像=トラベルライター、トリップノートより引用)

この千手院、参道内にちょっとした珍スポットがあります。それは、参道を横切るように敷かれた線路と時々通過する列車です!

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(画像=トラベルライター、トリップノートより引用)

踏切もないので、電車が通過する際は注意してくださいね。左右を確認して線路を横切り、参道の階段を歩いて進んでいきましょう。

本堂でお参り

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(画像=トラベルライター、トリップノートより引用)

階段を上がると本堂があります。千手院のご本尊は慈覚大師の作とされる木造千手観世音菩薩立像なんだそうです。現在は秘仏として安置されているため、代わりに高さ約1メートルの金色の千手観音立像を拝顔することができますよ。

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(画像=トラベルライター、トリップノートより引用)

また、本堂の近くには干支別守護本尊もあります。自分の干支をお参りするのもいいかもしれませんね。

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(画像=トラベルライター、トリップノートより引用)

なお、御朱印を集めている方は本殿横の寺務所でいただくことが可能ですよ。

裏山「やまでら天台のみち」散策しよう

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(画像=トラベルライター 周辺マップ、トリップノートより引用)

時間があるのなら、千手院の裏山を散策するのもオススメです。この道は「やまでら天台のみち」とも呼ばれ、円仁がこの地を訪れた際に修行として使っていたとされる場所などを散策して巡ることができます。

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(画像=トラベルライター、トリップノートより引用)

お墓の横から、垂水参道を登ります。所々、道無き道を進むためスニーカーなど歩きやすい靴で歩くことをオススメします。