群馬県内には、非日常的で神秘的な光景を放つ、絶景スポットがたくさんあります。今回は、古の世界にタイムトリップしたかのようなロマンを感じる、神秘のスポットを3つご紹介したいと思います。
【めがね橋】巨大なレンガが絶景織りなすアーチ型の鉄道橋
群馬県安中市と長野県軽井沢町を繋ぐ国道18号線の旧道である碓氷峠。ここには、歴史あふれるレンガづくりの橋梁めがね橋があり、通行人の目を惹きつけています。
このめがね橋は旧国鉄信越本線横川駅と軽井沢駅間の鉄道橋で、1892年に誕生し、アプト式方式を用いた電車が1963年まで運行していました。この区間には5つのレンガでできた橋梁が残されていて、第3橋梁をめがね橋といい、他4つとともに国重要文化財に指定されています。
使われたレンガはおよそ200万個、下を流れる碓氷川の底まで31mの高さがあり、日本最大級のアーチ橋です。
下から眺めると、雄大で歴史あふれるレンガ造りの橋梁を眺望できます。
遊歩道の階段を登っていくと、橋の上に登れます。
橋からは周辺の景色をはじめ、かつてアプト式鉄道が走っていた廃線跡のトンネルを散策できます。
周辺にはまるで異次元に迷い込んだかのような光景が広がります。
めがね橋を起点に、旧熊ノ平駅から横川駅までの5.9kmをアプトの道といい、廃線をのんびり歩いて散策も楽しめます。
【藪塚石切場跡】まるで古代神殿!幻想的な森の中の採掘場跡
太田市藪塚温泉から車で5分ほどもかからない森の中に、神秘的で異次元さを感じる太田藪塚石切場跡があります。
今からおよそ2万年ほど前、このあたりでは火山の噴火と地殻変動がおき、軽石凝灰岩が隆起しました。そこから周辺に露出した岩が藪塚石と呼ばれ、採掘されるようになりました。
明治・大正時代にかけて藪塚石が普及し、この地は採掘場として栄えました。しかし他の石に比べ強度が弱く、加工に人件費が掛かったため徐々に衰退し、採掘場は昭和30年頃に閉山となってしまいました。
森を進んでいくと、目の前に突如、石切場跡が姿を表します。
岩を採掘した跡がまるで神殿のような光景を放つ、神秘的なスポットです。
切り立った岩に降り注ぐ木漏れ日が、さらに幻想さを増してくれます。