貯金をしようと思ったときに気になるのが、自分の生活水準がどれくらいなのかということです。毎月の支出が同世代と同じくらいであれば、お金の使い過ぎではないかもしれませんが、平均よりも多いとなると見直した方が良い部分がありそうですね。
そういったことを探っていけば、無理な節約をせずに貯金額を増やせるかもしれません。今回は、独身30代40代の月の生活費やその内訳、貯金の目安などを紹介していきます。
30代の月平均生活費や高い割合を占めるものは?
30代の月平均生活費やどういったものに支出しているのか、チェックしていきましょう。
30代独身の月平均生活費は約17万円
総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査」によると、30代独身男性の月平均生活費は16万5,553円で、女性は17万8,814円。平均すると約17万2,000円となります。年間収入は男性が約440万円で、女性が約338万円。女性は100万円ほど平均年収が低くなっていますが、男性と比べると1万円ほど出費が多くなっているようです。
支出の割合が高いものは?
食費や住居などさまざまな項目がある中で最も支出が多いものは、1位が食料、2位が住居、3位が交通・通信、4位がその他の消費支出となっています。
40代の月平均生活費や高い割合を占めるものは?
次に40代の月平均生活費や支出状況について見ていきましょう。
40代独身の月平均生活費は約19万円
40代独身の男性の月平均生活費は、19万2,598円で、女性は18万4,029円。平均すると約18万8,000円となります。年間収入で見ると男性は約425万円で女性は約392万円、差は33万円。30代のときと比べると、男女差が小さくなっていることがわかります。
支出の割合が高いものは?
40代で支出が多いものは、1位が食料、2位がその他の消費支出、3位が住居、4位が交通・通信です。30代と40代の女性で最も違いが出たのが、その他の消費支出。その他の消費支出は主に、理美容サービスや身の回り用品、たばこなどです。年齢を重ねるにつれて、男性はたばこへの支出が増え、女性は美容に興味が増していることがわかります。
30代や40代の平均貯金額はいくら?
独身の30代40代の平均貯金額は、いくらくらいでしょうか?金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2019年)のデータを参考に、ひとつのベンチマークとして把握しておきましょう。
30代の平均貯金額
独身30代の貯金額は、中央値で約300万円です。この世代は年収も増え、毎月の支出も見えてくるときなので、貯金がしやすいときともいえます。まとまった資金があれば投資を検討するなど、運用を考えるにも良い時期です。
40代の平均貯金額
独身40代の貯金額は中央値で約375万円。30代よりも年収が増える人が多くなりますが、住宅購入して貯金が減る人もいます。
この世代になってくると、老後の貯金についても意識していくことが大切です。老後までにいくら貯金が必要で、それまでに大きな支出はどういったものがあるのかなど、ライフプランを作成しておくとわかりやすいでしょう。