おだやかな自然の広がる北海道・美瑛の町にある白金青い池は、その名のとおり目を見張るほどの青い水があざやかな絶景スポット。富良野から1時間ほどの場所にあり、季節や時間によってまったく違った表情を見せます。今回は「美瑛ブルー」と称されるその澄んだ美しさの秘密や、ベストシーズンなどについて解説していきます。想像をはるかに超える神秘の青に、言葉を失うほどの感動を覚えるはず。
青い池ってどんな場所?
もともと昭和63年の十勝岳噴火の際、火山災害から町を守るためにつくられた堰堤に、水がたまってできたのがこの青い池。アップル社製品であるMacのウォールペーパーにも起用され、一躍脚光を浴びました。
青に浮かぶ枯れ木の、どこか哀愁ただよう立ち姿をながめながら、池のまわりの遊歩道を抜けると、美瑛川とそれを覆うように雄大な緑に直面します。人為的な行為が自然と調和したときに生まれた偶然の産物は、まさに秘境というべき圧倒的な美しさをたたえています。
青の秘密
なぜ「青い池」はこんなにも青いのでしょうか。
答えは白金温泉街にありました。ここから出る「白ひげの滝」などからアルミニウムを含んだ水が流れており、それが美瑛川の水と混ざることによりコロイドが生成されます。そしてコロイドの粒子が水中に差しこむ太陽の光を散乱させることによって、人間の目に青くうつるそうです。
青い池が綺麗なのはいつ?
1.晴天の日
美瑛ブルーの奇跡の景観は天気、季節、時間などによって折々に変化します。しかしいずれにせよ晴れているときが一番綺麗なので、お出かけの際は天気予報のチェックをお忘れなく。
2.早朝
早朝は人も少なく、澄んだ空気がしずかな空間を満たしてさらに美しいブルーを見れるといいます。早起きする価値は十分にあるでしょう。
3.冬の夜
冬になると青い池の様子は一変します。 粉砂糖がふりかけられたような白い枯れ木と青のコントラストは、思わずため息がもれる美しさ。また夜になると、時期によってはライトアップもされ、星空のもと幻想的に浮かびあがる青の世界があたりを包み込みます。