長野との県境に位置する吾妻郡嬬恋村は、浅間山の麓にあり、火山の大噴火で大きな影響を受けたエリア。その一方で、自然も豊かで愛妻家の聖地としても知られています。今回は、噴火と愛妻にまつわるスポットと、イチオシのグルメ、嬬恋村ならではのお土産をご紹介しましょう。
浅間山の麓にある自然豊かな嬬恋村
嬬恋村は、群馬県の北西部、長野県との県境に位置し、自然あふれる風光明媚なエリアです。数々の噴火を繰り返し人々に大きな影響を与えてきた、標高2,568mの活火山・浅間山も近くにあります。
またキャベツの産地としても有名。国内2位の生産量を誇る、日本屈指のキャベツ大国でもあるんですよ。
さらに嬬恋村は、愛妻家の聖地にも認定され、夫婦やカップルに人気のスポットも盛りだくさん。愛する人と巡れば、愛情が深まること間違いなし!雄大な自然に囲まれた、群馬屈指の観光地として知られています。
浅間山の噴火が生み出した観光スポット・史跡
浅間山の噴火で誕生した、観光スポットや噴火にまつわる史跡をご紹介しましょう。
自然の威力が半端ない!溶岩がアートのように広がる「鬼押出し園」
1783年(天明3年)に浅間山は大噴火を起こし、火炎が数百メートルも舞い上がった後、溶岩流と土石なだれがあっという間に麓の村に到達。北へ5.5km、幅は800mから2kmもの溶岩が周辺一体を飲み込んでいきました。
浅間山の東側で固まった溶岩は長年の歳月を経て、鬼押出し園として多くの観光客が訪れる人気の景勝地となりました。溶岩でできた自然のアートと称されることもあり、圧巻の光景を眺望できます。
広い園内には遊歩道が作られ、浅間山を背景に溶岩の中の散策を楽しめます。季節によって高山植物も多くみられます。
また、噴火で命を落としてしまった人々を供養するために建立された、浅間山観音堂も見応えがあります。
食事ができるレストランやお土産を買える売店もあるので便利ですよ。
火山の噴火から尊い命を救った「鎌原観音堂」
浅間山の大噴火で土石なだれが発生し、人々が逃げ惑い、飲み込まれた村は壊滅的な状態になりました。その地にいた570人のうち、93人だけが高台にある鎌原観音堂の階段を登り切り、助かったと言い伝えられています。50段あった石段は現在15段しかなく、およそ5mも下に村が埋まってしまったことがわかります。
災害から多くの人を救ったとして、厄除けのご利益があると、現在も深い信仰をうけるパワースポットとなっています。お堂には観音菩薩が祀られ、境内には観音像も設けられました。境内には当時この地にあり、土石なだれで流された延命寺の石碑や観音像などもあります。
歴史資料館が隣接し、浅間山大噴火前後の様子なども学べますよ。
愛妻家の聖地を代表するスポット「愛妻の丘」で愛を叫ぼう
嬬恋村は愛妻家の聖地に認定されていて、さまざまな愛妻家のスポットが点在しています。中でも、こちら愛妻の丘はとても有名なスポットとして、多くのカップルや観光客が足を運びます。
シーズンによってですが、可愛らしい花々で彩られる丘があり、階段を登り登頂すると2人のために用意されたかのような見どころがたくさん。
目の前に浅間山をはじめ広大なキャベツ畑が広がり、愛の鐘と叫び台、ハグ台などが設置されています。
愛する人に気持ちを伝えるにはピッタリなスポットです。ブリキのオブジェが出迎えてくれますよ。