この記事では女子SPA!ライターや読者をはじめとする皆さんにお寄せいただいた、実話エピソードをご紹介します。 ==================
コロナ禍でぐんと増えた食事のデリバリーサービス。忙しい時や体調が悪い時など、ご飯を届けてもらえるのは本当にありがたいですよね。今回は、ウーバーイーツ配達員の方が体験した、ほっこり嬉しかったエピソードをご紹介します。
「感謝を伝えられるって、嬉しいものですね」そう語るのはウーバー配達員歴1年ほどになる直也さん(27歳/仮名)
写真はイメージ(以下同じ)
雨の日の配達
雨の日は配達のハードルがぐんと上がるため、ウーバー配達員が減って忙しくなるとのこと。
「雨の日は濡れるし商品をしっかり防水しなきゃならないし、大変ではあるのですが、配達員が少ないから稼ぎ時でもあるんです」
その日も冷たい雨の日で忙しく、直也さんはせっせと注文をこなしていました。
「その頃はコロナの感染も拡大していたせいか、玄関に置くのをリクエストする“置き配”が多かったです。だから、あまり人とのコミュニケーションもなく淡々と仕事をしていました」
配達先の女性からのひと言
せっせと仕事をしていましたが、ひとつの注文の配達が遅れてしまった直也さん。
「雨で視界が悪かったこともあり、珍しく道に迷ってしまって、15分くらい配達が遅れてしまいました」
直也さんが「怒られても仕方ないな」と思いつつ、やっと到着して届けると…
「手渡しのご注文だったので、チャイムを鳴らしました。すると、30代くらいの女性がちゃんとマスクをつけて出てきて、申し訳なさそうに『こんな雨の中、ありがとうございます!助かります!』と」
謝るつもりでいた直也さんは不意をつかれ、びっくりして「いえいえ!いえ!」としか言えませんでした。注文の品を受け取る女性の指には包帯(ほうたい)が巻かれており「怪我で自炊ができなかったんだろうな」と直也さんは予想。
「受け取ってからも『ありがとうございます!運転、お気をつけください!』とお見送りしてくれました」
それに対しても「いえ、大丈夫です!いえ!」としか言えず、直也さんは自分のコミュ力のなさを痛感したそう。