本記事では“仕事辞めたい病”を克服する方法について解説します。どの会社に就職しても長続きせず職を転々としてしまう、いわゆる「仕事辞めたい病」は治すことのできない病ではなく、視点を変えることで根本的に解決できます。現在、仕事辞めたい病に悩まされている方はぜひ参考にしてください。
近年増加傾向にある“仕事やめたい病”とは?
どの職場に入職しても、長続きせずギブアップしてしまい、何度も何度も転職を繰り返してしまう。
実は、このような人は珍しくなく、場合によっては生涯繰り返してしまうケースも非常に多いのです。
この症状を「仕事辞めたい病」と定義するなら、この仕事辞めたい病を治療する方法はあるのでしょうか?
ちなみに、こうした症状は鬱(うつ)などの精神疾患の場合もあります。しかし、本記事のお話しはそれ以外のケース、つまり正しい視点や考え方を持っていないがために、仕事辞めたい病を発症しているケースについて述べています。
仕事辞めたい病の意外な正体
仕事を辞めたい病は、自分だけでなく職場や家族にも迷惑をかけることになります。当の本人は、このままずっと克服できない不治の病なのではないかと思い、きっと不安になることと思います。
実は仕事辞めたい病は、現状への視点や考え方が間違っていることが引き金になって起こる風邪のような症状なのです。
この症状は、正しい視点や考え方に切り替えることによって、完全に治癒できます。
もし、ご自身がここで言う「仕事辞めたい病」に該当するかもしれないと思うならば、今少し立ち止まり、よく考えてみてください。
あなたは、どんな仕事も長続きしないけれども、「これをやっていたら我を忘れるほど楽しくて、ついつい没頭してしまった」という経験をしたことがあるはずです。
例えば、プレイステーションのゲームをやりだすと、ついつい没頭してしまって朝までプレイしてしまったことがあるとか、ガンダムのプラモデル作りにハマってしまって全バージョンのガンダムを作り倒したとか。
これまでの人生で何かに“ハマる”という体験をしたことが誰にでも1つや2つはあるものです。
人は何かに「ハマっている」ときに、その作業を苦痛に思ったり、投げ出したいとは思いません。
つまり、どんな仕事も続かない“仕事辞めたい病”の根本的な原因は、仕事に「ハマっていない」ことなのです。
では、この仕事辞めたい病にどのように対処していったらよいのでしょうか?
まずは、今の仕事に本当に「ハマる」余地がないのかを探ってみる
仕事とは、プレイステーションのゲームやガンプラ作りとは違い、お金を受け取る代わりに、他の人の頼まれごとをやってあげるという作業の繰り返しになります。
それは、必ずしも自分に「ハマる」作業とは限りません。
もしかしたら、頼まれた仕事はあなたの嫌いな作業かもしれません。あなたは、ガンダムのプラモデルを作るのが好きなのに、あなたに託された仕事は「トイレ掃除」かもしれません。
あなたは当然、トイレ掃除には興味がなく、特にやりたい分野でもないでしょうから、この場合、仕事辞めたい病を発症してしまうでしょう。
しかし、もしそのトイレ掃除が楽しくて没頭できる作業なら、仕事を楽しむことができ、辞めたいとは思わないはずです。
ようするに、仕事辞めたい病は、現状の仕事を楽しめるか、苦痛に感じるかで克服できたり、発症したりするわけです。
仕事辞めたい病とは一切無縁の人から正しい視点や思考を学ぼう
実は、ビジネスという分野で成功し、お金持ちになった人ほど嫌な仕事を好きに変えてしまうのが得意です。
例えば、かつて「時代の寵児」と呼ばれ、今でもビジネスで成功している「ホリエモン」こと、堀江貴文氏です。
彼は2006年に証券取引法違反で逮捕され、2年弱の間、刑務所暮らしをした人物。
彼は自身の著書「ゼロ」の中で、刑務所で最初に任された仕事は「1日50枚の紙袋を折る仕事だった」と話しています。
とても単純な作業かと思いきや、意外と難しく、最初は1日のノルマ50枚を折るのが精いっぱいだったようです。
しかし、担当者から教えてもらった仕事の手順を自分なりに見直し、もっと効率良く紙袋を折る方法を見つけていったようです。
その結果、最初は1日50枚がギリギリだったのに、60枚、75枚とこなせるようになり、彼はその仕事について「単純に楽しいし、嬉しい」と思ったそうです。
かつて大きな会社の社長だった彼にとって、「紙袋を1日中折る」という作業は「トイレ掃除」のように感じたかもしれません。
あなたが「自分は仕事辞めたい病かもしれない」と感じるのであれば、まず、今与えられた仕事に本気で向き合ってみてはどうでしょうか?
もしかしたら、ホリエモンのように、単純な仕事でもやりがいを見出せるかもしれません。