園内のいたるところで鹿に出会える奈良公園や、伝統的町並みのなかに「鹿の舟 囀」など人気カフェが点在するならまちエリア、のどかな景観が魅力の明日香村・石舞台地区など、カップルにおすすめの奈良のデートスポットをご紹介します。
1.奈良公園
近鉄奈良駅からすぐの場所に広がる「奈良公園」は、東西約4km、南北約2kmの広大な公園です。園内には、世界遺産の「東大寺」「正倉院」「興福寺」のほか、「春日大社」や「奈良国立博物館」「若草山」と見どころが多く、奈良観光では必ず訪れたい場所です。また約1,500頭の鹿が暮らしており、園内のいたるところで鹿に出会うことができます。
2.法隆寺
聖徳太子と推古天皇が、推古15年(607年)に創建したと伝えられている「法隆寺」。1993年12月には「法隆寺地域の仏教建造物」として、姫路城とともに日本ではじめて世界遺産に登録。境内は西院と東院に大きくわかれており、とくに西院の金堂や五重塔などは世界最古の木造建築として、世界的にもよく知られています。
3.ならまち
奈良市の近鉄奈良駅の南に広がる「奈良町(ならまち)」界隈は、伝統的町並みが残るエリアです。細く入り組んだ路地に歴史ある木造家屋が並び、近年は古い建物を活かしたカフェなども増えています。そのほか資料館や酒蔵、雑貨店、神社などが点在し、現在は奈良市有数の観光スポットになっています。
4.平城宮跡
奈良時代の日本の首都であった平城京。平城宮は奈良盆地の北端に置かれ、日本の政治や経済の中心を担っていました。東西1.3km、南北1kmもの広大な敷地には復元された朱雀門や堂々とそびえたつ第一次大極殿のほか、東院庭園、平城宮跡資料館、遺構展示館などがあります。遺構展示館では、発掘調査で見つかった遺構をそのまま見ることが可能です。
5.若草山
芝生で覆われた「若草山」は、丘が3つ重なった形から「三笠山」とも呼ばれています。南ゲートと北ゲートの2つのゲートから入山でき、ゲートから歩いて30〜40分ほどの山頂は見晴らしが良く、奈良公園や東大寺、興福寺など奈良らしい景色を一望することができます。また山のあちらこちらで鹿を見ることができるほか、毎年1月に行われる「若草山焼き」も有名です。
6.長谷寺
真言宗豊山派総本山で、西国三十三所第8番札所にあたる「長谷寺(はせでら)」。奈良時代、8世紀前半の創建と推測されています。初瀬山の中腹に本堂が建ち、自然豊かな境内には、150種類以上7,000株のボタンのほか、桜やあじさい、紅葉と四季折々の花を楽しむことができ、”花の御寺”とも呼ばれています。国宝の本堂には10mを超える黄金の「本尊十一面観音像」が安置されており、木造仏では国内最大級の大きさです。
7.橿原神宮
第一代天皇、神武天皇が即位した場所であり、日本のはじまりの地である「橿原(かしはら)神宮」は、厳かな雰囲気につつまれ、落ち着いた雰囲気の神宮です。敷地も広く、全体では甲子園球場13個分もあるそう。
明治に入るまでは「宮跡」だった橿原神宮ですが、明治10年頃から、建国の偉業を達成された神武天皇を慕う地元の有志達により神宮創建の請願がおこり、明治23年に創建されました。神武天皇の強運と、享年127歳という御長寿から開運延寿の神様として崇敬されており、このことからパワースポットとして人気を集めています。
8.谷瀬の吊り橋
国道のある上野地(うえのじ)から谷瀬の集落を結ぶために昭和29年(1954年)に架けられた、生活用の吊り橋。長さは297メートル、高さは54メートルもあります。
橋の中央部まで来るとかなりの高さで、下の河原も良く見えるため、足がすくむ人も多いですが、吊り橋から見る澄んだ川や緑あふれる景色は美しいですよ。
9.奈良国立博物館
明治28年(1895年)に帝国奈良博物館として開館したのがはじまりの「奈良国立博物館」。仏教美術を中心に、絵画や彫刻などを収集・保存・展示しており、多くの貴重な文化財を鑑賞することができます。
奈良の秋を代表するイベント「正倉院展」では、聖武天皇遺愛の品など貴重な宝物が特別公開され、毎年多くの人が訪れます。ちなみに、地下にあるカフェやミュージアムショップは入館無料で利用できます。
10.金峯山寺
役行者が開いたと伝えられる「金峯山寺(きんぷせんじ)」は、修験道の総本山。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産のひとつです。本堂の「蔵王堂」は高さ34m、四方36mにもおよび、古建築としては日本屈指の大きさを誇ります。「蔵王堂」と「仁王門」は国宝。また御本尊の「金剛蔵王大権現」は、重要文化財に指定されています。