地底の溶岩が見えるほどに透明度の高い水が湧く忍野八海や、国の特別名勝に指定されている昇仙峡、花畑越しに富士山を望める絶景スポット・大石公園など、車でのお出かけにおすすめな山梨のドライブスポットをご紹介します。
1.忍野八海
富士山の伏流水に水源を発する8つの湧水池の総称で、世界遺産「富士山」を構成する資産のひとつです。地底の溶岩が見えるほどに透明度の高い水で、神秘的な色合いは、思わず引き込まれてしまいそうな美しさ。
2.昇仙峡
国の特別名勝に指定されている昇仙峡は、切り立った断崖に奇岩や珍しい石が並ぶ日本屈指の渓谷。荒川沿いに約4㎞続く遊歩道を降りてすぐのところにあるのが、日本の滝百選に選出されている「仙娥滝(せんがたき)」です。落差30mあり、水が滝壺へ一気に流れ落ちる様子は圧巻!そして昇仙峡のシンボルといえば「覚円峰(かくえんぼう)」。白い岩肌と緑の木々、秋には紅葉のコントラストがとても美しい景勝地です。
3.鳴沢氷穴
貞観6年(864年)の富士山の側火山・長尾山の噴火によりできた、総延長153m、深さ21mの竪穴環洞窟。昭和4年(1929年)に天然記念物に指定されました。環状型なので洞内を一周することが可能です。洞窟内には一年を通して氷柱があり、特に夏には涼を求めて多くの人が訪れます。
4.大石公園
河口湖の北岸の大石地区にある河口湖畔に面した公園。花畑越しに富士山を望める絶景スポットとして人気です。園内には90種類以上の花々が四季を通じて咲き誇り、春にはピンク色の芝桜、初夏には約2万本ものラベンダー、秋には紅葉したコキアなどが楽しめます。
とくにラベンダーが有名で、南岸にある八木崎公園とともに、毎年6月中旬〜7月中旬に開催される「河口湖ハーブフェスティバル」のメイン会場となっています。ラベンダーの見頃は例年6月下旬~7月上旬ごろ。公園内の河口湖自然生活館では、特産のブルーベリーを使った「ブルーベリーソフトクリーム」が味わえます。
5.富士スバルライン五合目
富士登山道「吉田ルート」のスタート地点で、登山者だけでなく、観光客にも人気のスポットです。富士山めろんぱんや富士山印鑑など、富士山グッズを販売する「五合園レストハウス」や、噴火カレーが名物の「富士山みはらし」、記念押印が人気の「富士山五合目簡易郵便局」と、富士山づくし!
6.身延山久遠寺
文永11年(1274年)に日蓮聖人が開いた、日蓮宗の総本山。長い門前町をぬけると、圧倒する大きさの三門が目の前にあらわれ、くぐった先には287段の石段がそびえます。この石段は「菩提梯(ぼだいてい)」と呼ばれる石段で、登り切れば悟りの境地へ到達すると言われています。
とても広い境内は、ゆっくり見てまわると一時間はかかるでしょう。とくに9m四方という巨大な本堂の天井に描かれた「黒龍」の絵は必見です。また境内に植えられているシダレザクラは全国的に有名で、見頃を迎える時期には多くの参拝者が訪れます。
7.富岳風穴
富岳風穴は一年を通して、平均気温が3度という涼しい場所。その特性を生かして、昭和初期まで蚕の卵の貯蔵に使われていた洞穴です。風穴の中は地下へと続く階段を下りた後に、約200mの細長い空間が続いています。特に美しいのが、氷の池。ライトアップされた氷が幻想的です。見学所要時間15分ほど。上着をお忘れなく!
8.本栖湖
富士五湖の一つで、3番目に大きい湖。水深はもっとも深く最大121.6mにも及びます。千円札の裏側に描かれている富士山の風景は、この本栖湖湖畔から撮られた写真が元になっているので、ぜひ千円札と照らし合わせてみて下さいね。湖畔はとても空気が澄んでいるのがよくわかり、圧倒的な大きさと美しさの富士山は、目の前で見るとパワーをもらえます。
9.精進湖
富士山に初めて登頂した僧侶が、こちらの湖で身体を清めたことから名付けられた「精進湖(しょうじこ)」。富士五湖の中で最も小さな湖です。
四季折々の風景やキャンプ、釣りなどを楽しめますが、比較的観光客は少なく静かなので、逆さ富士の撮影にはピッタリ。湖畔の他手合浜(たてごはま)から富士山を眺めると富士山とその手前にある大室山が重なって見え、富士山が子どもを抱いているように見えることから、ここから眺める富士山は「子抱き富士」とも呼ばれています。
10.西沢渓谷
埼玉県との県境付近、秩父多摩甲斐国立公園内にある国内屈指の渓谷美を誇る景勝地。三重の滝や恋糸の滝、竜神の滝、カエル岩、母胎淵とさまざまな滝や奇岩を見ることができます。なかでも目玉は「七ツ釜五段の滝」。”日本の滝100選”にも選ばれており、エメラルドグリーンの水と白いしぶきが美しい絶景スポットです。周辺は散策路が整備されているので、気軽にハイキングを楽しめます。