近畿地方を代表する温泉、城崎温泉。そこから車で10分ほどのところに、大量の石柱が建ち並んでいるように見える奇妙な洞窟、玄武洞があります。今回は、城崎温泉から気軽に訪れることのできる玄武洞を紹介します。

城崎温泉から玄武洞へのアクセス

玄武洞について説明する前に、まずはアクセスについて整理します。

一番楽なのは、城崎温泉駅前からタクシーに乗ってしまうことです。10分あれば、玄武洞のある玄武洞公園にたどり着くことができます。

城崎温泉から玄武洞公園までは平坦なので、城崎温泉でレンタサイクルを調達してたずねることもできます。のんびりこいでも20分あれば到着することができます。

タクシーは高いけどレンタサイクルは疲れるから嫌だという方や、変わったものが好きな方は渡し船を使うという手もあります。

城崎温泉から渡し船で行く!柱状節理が広がる不思議な洞窟「玄武洞」1.jpg
(画像=やまざき にんふぇあ、トリップノートより引用)

城崎温泉駅から山陰本線で5分の玄武洞駅で下車し、駅を出てすぐのところにある小さな渡し船乗り場。ここで看板に書かれた電話番号にかけると、渡し船が来てくれます。

城崎温泉から渡し船で行く!柱状節理が広がる不思議な洞窟「玄武洞」1.jpg
(画像=やまざき にんふぇあ、トリップノートより引用)

片道300円のため、タクシーよりも安価です。ただし、荒天時は欠航してしまう上に、山陰本線自体の本数が少ないため事前確認は十分にしておきましょう。

ちなみにこの渡し船は、玄武洞公園の前にある玄武洞ミュージアムによって運営されています。玄武洞の歴史や様々な鉱物、宝石を展示しておりレストランやショップも併設されているので、こちらも立ち寄っていきましょう。

不思議な光景の広がる玄武洞

城崎温泉から渡し船で行く!柱状節理が広がる不思議な洞窟「玄武洞」1.jpg
(画像=やまざき にんふぇあ、トリップノートより引用)

玄武洞公園内にある玄武洞がこちらです。およそ160万年前の火山活動によって流れたマグマが冷えかたまって、六角柱の形に割れ目(柱状節理といいます)ができ、それが河川の侵食で姿を現した結果、このような不思議な光景ができあがりました。洞窟自体は江戸時代からの採掘によってできた人工のものです。

玄武洞の名は、江戸時代の儒学者である柴野栗山により、中国の四神である玄武にちなんでつけられました。さらに明治時代には、学者の小藤文次郎が玄武洞にちなんで岩に玄武岩と名をつけました。

また、明治~昭和時代の地球物理学者である松山基範が調査を行い、地磁気(地球が帯びる磁気)の逆転に気づくきっかけとなった場所としても知られています。