イギリス人作家のビアトリクス・ポター™が手がけた、青いジャケットがトレードマークのピーターラビット™。2018年と2021年には実写映画も公開されるなど、1902年の初出版から120年がたった今でも、世界中の老若男女に愛され続けています。

世田谷区・砧公園にある世田谷美術館では、2022年6月19日(日)まで、出版120周年を記念した「出版120周年 ピーターラビット™展」を開催中。日本初公開となるオリジナル原画も展示されるなど、ピーターラビットファンの心をくすぐる空間となっています。

1日中楽しめる!世田谷美術館「出版120周年 ピーターラビット™展」と砧公園周辺おすすめ散策スポット
(画像=『PARIS mag』より引用)

ピーターラビットのモデルは、作者のビアトリクス・ポターのペットのウサギ。病気で寝込んでしまったノエル少年(元家庭教師の先生の息子)を元気づけようと、4匹の小ウサギの物語を絵手紙にして送ったのがはじまりです。

ピーターラビットの世界が、私たちの心をポッと温めてくれるのは、ピーターやなかまたちがビアトリクス・ポターの優しさから生まれているからかもしれませんね。

今回はそんなピーターラビットの世界に入り込んだような「出版120周年 ピーターラビット™展」の見どころを紹介していきます。

ピーターラビット誕生までの物語

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(画像=『PARIS mag』より引用)

会場内に入ってすぐに展示されていたのは、ピーターラビットが誕生するまでの物語。

ビアトリクス・ポターが、ペットのウサギを写生したスケッチや実際に販売していたグリーティングカードなどが展示されています。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

さらに、ビアトリクス・ポターがノエル少年に宛てた、直筆オリジナルの絵手紙も日本初公開。 “ピーターラビットの原点”ともいえる絵手紙を、間近で見ることができる貴重な機会となっています。

日本初!シリーズ最初の絵本『ピーターラビットのおはなし』彩色画全点がお目見え

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(画像=『PARIS mag』より引用)

足を進めていくと、おいしそうにラディッシュを頬張るピーターや、ピーターに語りかけるおかあさんの姿が。

ピーターラビットの世界に迷い込んだかのような気分になるこのお部屋の壁には、シリーズ最初の絵本『ピーターラビットのおはなし』の彩色画全点がぐるりと展示されています。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

こうしてすべての彩色画が一堂に展示されるのは、日本初のこと。
(※ビアトリクスによる原画が現存せず、2010年に再制作されたものを含みます。)

作者ビアトリクス・ポター監修の「ピーターラビット」シリーズの貴重アイテムまで!

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(画像=『PARIS mag』より引用)

最初の絵本『ピーターラビットのおはなし』に続くピーターラビットの絵本シリーズにまつわる展示も見どころのひとつ。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

なんと、ピーターラビットシリーズのひとつ『ジンジャーとピクルスのおはなし』に登場する雑貨屋の再現も!

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(画像=『PARIS mag』より引用)

また、作家・画家としてのみならず、実業家としての素質ももっていたビアトリクス・ポター。

当時絵本のキャラクターが商品になることは非常に珍しかったそうですが、ビアトリクス・ポター自身もアイデアを出しながら展開したアイテムや、ビアトリクス・ポター没後に製作された貴重なアイテムも展示されています。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

イギリスの食器ブランド、エマ・ブリッジウォーター社が製作したお皿など、なかなか見かけることのできないアイテムにも出合えます。

ハッピーバースデイ!ピーターラビット!

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(画像=『PARIS mag』より引用)

なんと言っても目を引くのが、高さ180cmの特大バースデイケーキ! イギリス湖水地方にある「ザ・ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター・アトラクション」が制作したもので、今回の展示会のためにはるばる海を越えてやってきたのだとか。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

遠くから見ても大迫力のバースデイケーキですが、細かなデザインもとってもユニーク。ぜひいろんな角度から眺めてみたり、一緒に写真を撮ってみたりして楽しんでみてくださいね。

展覧会限定のスペシャルなグッズがズラリ!最後まで楽しめるピーターラビットの世界

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(画像=『PARIS mag』より引用)

展覧会をゆっくり堪能したあとは、グッズのチェックも忘れずに。

会場では、人気のリバティプリントを使用したぬいぐるみ(3520円)や、展覧会のメインビジュアルやグリーティングカードのデザインがあしらわれた巾着袋(880円)など、展覧会オリジナルグッズも販売中。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

ポストカード(154円)も展覧会の記念にぴったり。種類も豊富なので、きっとお気に入りが見つかるはず。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

どれもお気に入りで選べない、展覧会の余韻をもっともっと楽しみたいという方は、展示作品をフルカラーで掲載した「公式図録(2640円)」をどうぞ。

※商品のデザインや価格は、予告なく変更する場合がございます。
※グッズは数量限定のため、品切れとなる場合がございます。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

心温まるピーターラビットの世界を、今回“声”で案内してくれるのは、俳優でシンガーソングライターの松下洸平さん。「展覧会をより深く楽しみたい!」という方は、松下さんが語ってくれる作品の見どころを聞きながら、会場を巡ってみるのもおすすめです。

ピーターラビットの誕生前から現在までの歩みを、物語の原点となった絵手紙や貴重な彩色原画など約170点で振り返る「出版120周年 ピーターラビット™展」。盛大なピーターラビットのバースデイパーティにぜひ訪れてみてくださいね。

「出版120周年 ピーターラビット™展」のあとはのんびりお散歩!砧公園〜用賀駅のおすすめスポット

せっかく世田谷美術館のある砧公園まで来たのなら、周辺をのんびり散策してみるのも良いですよね。まだ知らない新しい発見に出合えるかも。砧公園周辺〜用賀駅のぴったりな散策スポットをご紹介します!

ふわふわもちもちの食感がたまらない!『珈琲とドーナツ ふわもち邸』

1日中楽しめる!世田谷美術館「出版120周年 ピーターラビット™展」と砧公園周辺おすすめ散策スポット
(画像=『PARIS mag』より引用)

砧公園から歩くこと15分。東急田園都市線用賀駅の近くにたたずむ『珈琲とドーナツ ふわもち邸』は道産小麦など、素材にこだわったドーナツの専門店です。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

ズラリと並んだ種類豊富なドーナツに思わず悩んでしまいます。このドーナツは1つずつ手作りで、毎朝揚げたてのふわふわもちもち食感!甘さは控えめで、油っぽさもおさえた軽い食感にこだわり、幅広い層の客さんから親しまれているそう。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

『珈琲とドーナツ ふわもち邸』の魅力はドリンクメニューにも。『寿珈琲』の豆で淹れるドリップコーヒーをはじめ、「カフェラテ」「ティープレッソラテ」は、なんと2種類の牛乳から選べるようになっています。美術館での鑑賞後のおやつタイムにぴったりですね。

■お店情報
珈琲とドーナツ ふわもち邸
住所:東京都世田谷区用賀4-12-2
営業時間: [平日]8:30〜17:00、[土・日・祝]10:00〜17:00
定休日:不定休
※毎月のおやすみはInstagramにてご案内しております。

こだわりの詰まったイタリアパンが並ぶ『ジャンフランコ』

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(画像=『PARIS mag』より引用)

『珈琲とドーナツ ふわもち邸』から歩いてほど近くにある、ベーカリー『ジャンフランコ』。1923年にイタリアで創業したパン屋のジャン・フランコ氏が、代々90年以上受け継いできた天然酵母を譲り受け、ジャン・フランコ氏が監修しているお店です。

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(画像=『PARIS mag』より引用)

なんと、店内には毎日100種類程のパンが並ぶそう。週に1度メニューが変わるそうで、何度訪れても楽しめます。

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(画像= ジャンフランクロワッサン、『PARIS mag』より引用)

お店の名物は「ジャンクロワッサン」。クロワッサン生地にたっぷりの卵を練り込み、オレンジの皮とバニラが入った珍しいクロワッサン。オレンジの爽やかさとバニラの甘い風味がよく合います。

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(画像= ジャンクロワッサン、ハムチーズ、ベリーベリー、空飛ぶ食パン、『PARIS mag』より引用)

クロワッサンのほかにも、たっぷりのキャロットラペを挟んだハムチーズや自家製のカスタードを使ったベリーベリー、ふわとろ食感の空飛ぶ食パンなど、どれも絶品!

そして、なんと世田谷美術館「出版120周年 ピーターラビット™展」に合わせ、さっくりとしたプレーンスコーンと、ドライフルーツとチョコがぎっしりのクランベリー&チョコのスコーンも新発売。この機会にぜひ足を運んでみてくださいね♪

■お店情報
ジャン フランコ (Gian Franco)
住所:東京都世田谷区用賀4-14-21
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日・火曜日・水曜日

世界にひとつだけの革小物を見つけて。『革り小物Aster*isk』

1日中楽しめる!世田谷美術館「出版120周年 ピーターラビット™展」と砧公園周辺おすすめ散策スポット
(画像=『PARIS mag』より引用)

砧公園から徒歩15分ほどの場所にある『革り小物Aster*isk(アスタリスク)』。ほんのワンポイントというイメージから日常の中でさりげなく普段使いできるオリジナルの革小物から心地よく過ごせるアイテムを製作しているお店です。

1日中楽しめる!世田谷美術館「出版120周年 ピーターラビット™展」と砧公園周辺おすすめ散策スポット
(画像=『PARIS mag』より引用)

店内には、パリジェンヌを連想させるおしゃれな革製品がズラリと並んでいます。使い始めてから育っていく過程を楽しめる本革と、素材も製作も「メイドイントーキョー」であるのがこだわり。

1日中楽しめる!世田谷美術館「出版120周年 ピーターラビット™展」と砧公園周辺おすすめ散策スポット
(画像= 「レジ袋のような革袋」と「牛革の紙袋のような革袋・B5タテ」、『PARIS mag』より引用)

特におすすめは「レジ袋のような革袋」と「牛革の紙袋のような革袋・B5タテ」。「レジ袋のような革袋」の新色のキャラメルは優しい質感でおすすめです。

1日中楽しめる!世田谷美術館「出版120周年 ピーターラビット™展」と砧公園周辺おすすめ散策スポット
(画像= お店のスタッフさんが着用して見せてくれました、『PARIS mag』より引用)

こちらはこだわりのレザーエプロン。これからのアウトドアシーズンに向けてぴったりの商品です。キャンプのおともにぜひ持っていきたいですね♪

自分へのちょっとしたご褒美や大切なあの人への贈り物に。暖かい笑顔で迎えてくれる素敵なこのお店をぜひ覗いてみてください!

■お店情報
革り小物Aster*isk(アスタリスク)
住所:東京都世田谷区用賀4-34-12
営業時間:12:00~18:00
定休日:火曜日・木曜日・日曜日

世田谷美術館から少しだけ足を伸ばしてみると、こだわりの名店や心温まるお店など新たな出合いがたくさんありました。「ピーターラビット™展」に訪れた際は、お散歩ルートの参考にしてみてくださいね!

■イベント詳細情報
「出版120周年 ピーターラビット™展」
会期:2022年3月26日(土)〜2022年6月19日(日)
会場: 世田谷美術館 1階展示室
開館時間:10:00〜18:00 (※入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(※ただし5月2日(月)は開館)
※会期中の土日・祝日および5月2日(月)は日時指定制
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)※全日9:00~20:00
PETER RABBIT™ & BEATRIX POTTER™ ©︎ Frederick Warne & Co., 2022

ライター:Yamada Shiori


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