ビジネスにおいて年賀状は必要?
インターネットの普及・ペーパーレス化の風潮に伴い、ビジネス年賀状のやりとりは減っています。
しかし、それでもなくならない年賀状の文化。
一体、ビジネスにおいて年賀状はどのような意味があるのでしょうか。
①日頃の感謝を込めて送る
②特別なコミュニケーションツールとして使う
③少し自分のアピールも含めて送る
①日頃の感謝を込めて送る…日頃お世話になっている上司や取引先に対しての感謝を改めて伝える手段として、年賀状はとても有効なものです。普段顔を合わせている相手にも改めて送ることで、感謝の気持ちがきちんと伝わります。
②特別なコミュニケーションツールとして使う…年賀状は、普段の電話やメールなどと違った形のコミュニケーションツールとして使うことができます。電話やメールは業務的で無機質なやり取りになりがちですが、年賀状は季節の言葉やイラスト・写真での豊富な情報での挨拶ができます。読み返せて、季節を感じることができる、人間味のあるコミュニケーションツールです。
③自分のアピールもできる?…年賀状を出す人は、マメな印象ですよね。それだけであなたの印象はもうプラスです。「年賀状をくれる人」のことを悪く思う人はいないでしょう。
上司に送る年賀状の場合、今年の頑張りを決意する一文を添えて送れば、前向きな姿勢をアピールできます。あまりに媚びた年賀状はそもそもの趣旨と異なりますが、同じ会社の先輩や上司には感謝の言葉とあわせて、今年の抱負も少しであれば述べても良いでしょう。字が綺麗だとますます好印象です。
ビジネス年賀状を送る時の注意
<年賀状>到着日はいつまで?
元旦に届くように早めに送ります。
新年に出社して、出していない相手から年賀状が…!など、返送が遅れてしまう場合などは寒中見舞いとして出します。
本来元旦に届くものが、その時期を過ぎてから届くとなると失礼に当たるためです。
また、寒中見舞いを出せるのも立春(2月4日)までです。
到着日にはくれぐれも注意して、早めに動きましょう。
<年賀状>賀詞は何と書けば良い?
「迎春」などの2文字の言葉は年賀状でよく見かけますが、ビジネス年賀状では賀詞は4文字以上とされています。例えば「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などが適切です。
これらの言葉は「謹んで新年をお祝いします」という相手を敬う気持ちと新年を祝う気持ちが込められているためです。(※退職する人に対しての「おめでとうございます」はNG)
<年賀状>縦書き?横書き?文章の注意点は?
日本語は縦書きが正式なため、基本は縦書きと心得ておきましょう。
また、句読点は本来、正式な日本語には使われないものであるため、年賀状でも使わない方が無難です。
後述の例文のように、改行で読みやすく区切ります。
そのためあまりにも長く読みにくい言い回しにならないようにも、注意が必要です。
今は挨拶文がプリントされたものもあり大変便利です。
その場合でも、短くて良いので手書きのメッセージを添えると親近感がアップしますよ。
<年賀状>喪中とは?
喪中とは、近親者が亡くなった時に遺族が身を慎むしきたりのこと。
喪中の方に年賀状を出すことはマナー違反ではありませんが、以下の内容も覚えておくと便利です。
まず、企業(法人)に喪中はないため会社宛の年賀状などは気にせず出してOKです。
また個人の場合でも、現在はビジネスとプライベートを切り離して考え、喪中であっても仕事の関係者には年賀状を出す人も多いといいます。
何れにしても喪中ハガキ(年賀欠礼状)は12月中には届くため、ある程度の予測ができます。
前もって届いた場合、喪中見舞いや年始状を送り、新年のご挨拶をすると良いでしょう。