長崎県島原市は古くから水の都と呼ばれるほど、湧き水が豊富な場所。島原湧水群として「日本名水百選」に選ばれており、市内には約60ヵ所もの湧水ポイントがあります。歴史を感じる街並みの水路には、水が脈々と流れ、なんとそこには、当たり前のように鯉がスイスイと泳いでいます。今回はそんな水の都を感じられるスポット「湧水庭園 四明荘」、観光交流センター「清流亭」と、ご当地スイーツもご紹介します。
島原は湧き水の町
島原の湧水量は1日およそ22万トンと言われています。まずは、その湧水についてご紹介します。
湧き水の町誕生
島原は古くから水の都と呼ばれるほど湧水が豊富な場所でした。この湧水は、古くからある溶岩泉と、1792年の雲仙岳噴火と眉山が崩壊した、島原大変後の地殻変動によって出た扇状地泉の二つに分けられます。
島原の美味しい水
火山灰層や砂れきでろ過された地下水は、炭酸ガスやミネラルを程よく含み、非常に良質な湧き水となっているので、「島原の水はおいしい」と評判だそうです。
市内のいたる所にある、湧き水スポットには沢山の人が水を汲みに訪れるそうですよ。
水緑都市モデル地区
そんな島原は昭和56年に国土交通省より水緑都市モデル地区に指定、昭和60年には環境省より「日本名水百選」にも選ばれた、最上級の水の都です。
水路に鯉が泳ぐ町
そして「鯉の泳ぐ町」と呼ばれる通り、水路には沢山の鯉が泳いでいます。水が綺麗なので、鯉の姿がハッキリと見え、優雅に鯉が泳ぐ町は本当に美しい!
地域の方々によって美しく保たれ、紅白、三色、黄金等の錦鯉が泳ぐさまは島原の見どころの一つになっています。
煌めく湧き水に魅了される「湧水庭園 四明荘」
島原市内には湧水を庭に取り入れた「水屋敷」と呼ばれる住宅庭園がいくつかあり、「湧水庭園四明荘」もその一つです。
湧水庭園は煌めく美しさ
和風建築の門に、「四明荘」の看板が付けられています。個人宅の様なたたずまいで、看板が無ければ通り過ぎてしまいそうです。
門を入ると、奥に家屋が見え、左には庭園と池が見えます。
そして、右には湧水口があり、なんと1日3,000トンもの湧水量を誇るのだとか。写真では分かりずらいですが、砂を巻き上げ、地下からこんこんと水が湧く様子が見られますよ。
部屋へ上がると、解放感あふれる縁側があり、そこからは美しい庭と透き通った池を見る事ができます。その景色に、ふっと力が抜けて、キラキラ光る水面と優雅に泳ぐ鯉に心癒されます。
湧水のため、透明度が高く、池で泳ぐ鯉はまるで宙に浮いているように見えてしまいます。
湧水庭園四明荘の歴史
「湧水庭園四明荘」は明治時代に建てられたもので、元は「旧伊東氏庭園」と呼ばれ、以前は医師の別邸として使用されていました。医師が亡くなった後、ご家族の方が管理していましたが手入れや維持が大変なため、島原市に寄贈され観光資源として利用してもらうことになったそうです。
湧水庭園 四明荘利用案内
入場料
- 大人310円(18歳以上の方 ※高校生を除く)
- 小人150円(高校生以下の児童生徒)
- 未就学児 無料(保護者同伴に限ります)
開館時間
- 9時00分~18時00分
駐車場
なし、近隣有料駐車場を利用
- ゆとろぎの湯駐車場
- キングポートジャンボ駐車場
- 霊丘公民館駐車場