千葉県館山市にある陸続きの島【沖ノ島】は、一年を通してシュノーケリング&磯遊びが楽しめるスポット。アクアライン経由で都心から車で約2時間と、アクセスも抜群です!島内にある洞窟でプチ探検もでき、子連れのお出かけにもぴったり♪
陸続きの島【沖ノ島】ってどんなところ?
JR館山駅からわずか5kmほどしか離れていない場所に、【沖ノ島】は位置します。海を埋め立てた「海上自衛隊 館山航空基地」の敷地の延長に、ポッコリと丸い島影が。沖ノ島は“島”とはいうものの、陸地とは砂浜でつながっていて、歩いて簡単に渡れる無人島なんです。
その不思議な地形は、航空写真だととても分かりやすいです。陸続きの沖ノ島もかつては四方を海に囲まれたまぎれもない“島”でしたが、大正時代の関東大震災によって地底が隆起し、海中に砂がたまって現在の姿になったそう。その砂地部分が、今では大勢の人出でにぎわう「沖ノ島海水浴場」になっています。
【沖ノ島の魅力①】関東でも有数のシュノーケリングスポット!
房総半島の温暖な気候に恵まれ、沖ノ島はほぼ一年中シュノーケリングを楽しむことができます。しかも沖ノ島周辺の海のキレイさは、環境省の水質調査で最高レベルの“AAランク”を連続で獲得するほど。こんなにキレイで暖かな海で、シュノーケリングをしないのはもったいない!
浜からそう遠くない浅瀬にサンゴも生息し、シュノーケルをつけて少し沖に出れば、美しい群生サンゴに出会えますよ。もちろんサンゴの周りには、色とりどりの魚たちも♪キュートなソラスズメダイや、ミノカサゴ、クマノミ、チョウチョウウオなど、驚くほどたくさんの魚を見ることができます。
筆者は20年以上前からダイビングが趣味で、関東近郊では伊豆半島にも何度も潜りに行きましたが、魚の多さでは沖ノ島も引けをとりません!東京からのアクセスを考えると、最近では伊豆よりももっぱら“沖ノ島推し”です。沖ノ島にはシュノーケリングツアーを扱うダイビングショップもあり、体験シュノーケルを楽しむお客さんもそこかしこに。
【沖ノ島の魅力②】泳げなくともOK♪磯遊びでカニや魚とたわむれる
小さいお子さん連れや泳ぎな苦手な方にとっても、沖ノ島には楽しいポイントがたくさん。島の周囲の半分以上を岩礁が占めており、水に入らなくてもカニを捕まえたりハゼなどのお魚を見たりと、磯遊びを満喫できます。
磯はとても滑りやすいので、ビーチサンダルではなくマリンシューズがおすすめ。小魚をすくう柄付きの網や、捕まえた生物を入れておく入れ物があると便利です。島の右手の海水浴場の奥から、島の真裏の広い岩場までずっと磯が続いていますので、お気に入りの場所を見つけてみてください。
【沖ノ島の魅力③】プチ洞窟探検でスリルを味わえる
海水浴場や磯遊びのスポットはごまんとあれど、沖ノ島にはここだけにしかない魅力的な“オプション”が。なんと島内にある洞窟で、プチ探検ができるのです!これは自然にできたものではなく、実は太平洋戦争時に、沖合の見張りのために人の手で掘られたものだそう。
洞窟は島内の奥、左手の海岸沿いに
洞窟探検のスタートは、島内の入口看板から。陸側からまっすぐ正面が島への入口で、大きなイラストマップ入りの看板が立っています。過去にあったものの今は閉鎖されている設備もあり、「撤去しました」と書かれているので注意。洞窟の場所は地図上には明記されていませんが、手書きの文字で「どうくつ」と書かれている矢印のあたりです。
簡易トイレがある広場を過ぎ、さらに先へ
木々が生い茂る整備された道を、ずんずん進みましょう。すぐに簡易トイレがある広場に到着します。このトイレは島内唯一のトイレ及び水道ですので、万が一の時に場所を覚えておくと便利です(島の手前には簡易トイレあり)。広場のあずまやで、お弁当を食べている人もいます。
「宇賀明神」への分かれ道を過ぎ、けもの道に分け入る
さらに先へ進み、ほどなく見えてくる「宇賀明神」への分かれ道を通り越すと、左手にけもの道を発見。足元がけっこう険しいので、十分に気を付けながら下っていくと・・・目の前に海が開けます!
ゴツゴツとした岩場を行くと、今度は登り返しが。写真で見るとかなりな大冒険のようですが、実際は幼稚園児でも登れるくらいです。波で岩場が濡れている場合もあるため、油断せず慎重に登りましょう。そしてついに、洞窟の入口を発見!(とはいえ、ここまで島の入口から10分たらずですが)