総務省が2019年に実施した「小売物価統計調査(構造編)」の「消費者物価地域差指数」では、食料や住居、光熱費など10項目別について、都道府県別の物価水準が算出されています。最も物価の安い都道府県はどこだったのでしょうか。地域の特徴についても調査しました。
アフターコロナは県内の移住が活発に?
「老後は物価の安い海外に移住しよう」コロナ禍より前はこのように考える人も多く、また実際に海外永住者数と長期滞在者の合計数は増加傾向にありました。しかし、外務省が発表した「海外在留邦人数調査統計令和3年版」によると、2020年の推計は前年よりおよそ3.7%減少しています。
アフターコロナの時代には感染のリスクや安心感を考慮し、海外ではなく国内での移住が活発になりそうです。そんな将来の移住先を検討する際、条件のひとつに入れたいのが物価の安さ。では、国内で最も物価の安い都道府県とは一体どこなのでしょうか。
物価が最も安いのは宮崎県
「小売物価統計調査(構造編)」によると、物価水準が低い都道府県第3位から第1位は次のような結果となりました。
第1位 宮崎県
第2位 鹿児島県
第3位 群馬県
一方で、物価水準が高い都道府県第1位は東京都でした。東京都の物価水準に最も影響しているのは住居。銀座や青山など、東京都ならではの土地の高さが反映していると言えそうです。
では、国内で最も物価水準が安い宮崎県は、一体どんな特徴がある地域なのでしょうか。