映画だったら『ハリー・ポッター』シリーズで育ったという人は多いだろう。今でもテーマパークや後日譚の舞台、そして前日譚の映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズが大人気。幅広い世代に愛される定番シリーズとなっている。

「交代には悩んだし、とてつもないプレッシャーだった」

『ファンタビ』グリンデルバルド役が語る「魔法の呪文がなくて悔しい」
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真/アフロ

 そんな“ファンタビ”の最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では異変が。前作まで悪役グリンデルバルドを演じていたジョニー・デップが降板し、デンマークの至宝と呼ばれるマッツ・ミケルセンにバトンタッチしたのだ。

「ジョニーがつくり上げてきたグリンデルバルドのイメージ、そして彼と一緒に世界観を完成させたチームが気にならないわけがない。そして一番気にするのはファンの皆さんだろう。僕自身もジョニーを大好きだから、交代には悩んだし、とてつもないプレッシャーだった。だけど、チームの期待に応えることは、これまでのグリンデルバルドを物まねすることじゃない。僕なりのグリンデルバルドを演じて、みんなを喜ばせることだ、と思ったんだ。それと、こんな超大作はデンマークの映画界では絶対にできない経験だからね。自分なりに楽しむことにしたよ」

 マッツが演じる黒い魔法使いグリンデルバルドは、人間界に宣戦布告しようとしていた。全面戦争阻止のため、グリンデルバルドの旧友でもあるダンブルドアは、彼の教え子で心優しい魔法動物学者ニュートをリーダーに、個性がバラバラの凸凹チームを結成。今回のキモになるのは、お互いに争わないと誓いを立てたグリンデルバルドとダンブルドアの戦いだ。

シリーズ中、最もダークで大人向け

「今回のグリンデルバルドは、若いころに相思相愛だったダンブルドアを敵に回す。物語の上でそんな重要なエピソードだから、とてつもないプレッシャーだったよ。過去2作で世界観が完成していたこともあって、転校生になったような感じで不安だったね。

 でも、想像以上に素晴らしいキャストたちだった。なかでも共演シーンが多かったクイニー役のアリソン・スドルとクリーデンス役のエズラ・ミラーからは学ぶことが多かったよ。この魔法ワールドがどういうところかってことを教えてくれたおかげで、自分の役の分析も順調にできた」