映画『イニシエーションラブ』をご存知でしょうか?原作小説は130万部を超えるベストセラーです。原作小説はラストのどんでん返しで人気を呼びました。映画は、原作と異なるエンディングを迎えることも特徴です。この記事では、映画『イニシエーションラブ』のあらすじや伏線をご紹介します。ぜひ映画も原作小説も鑑賞してみましょう。

映画「イニシエーションラブ」の基本作品情報

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=『Sorte plus』より引用)

映画『イニシエーションラブ』は2015年に公開されました。主演は松田翔太と前田敦子です。タイトルのイニシエーションとは、通過儀礼を指しています。

主人公の大学生である鈴木は、これまで恋愛経験がありません。しかし合コンで出会った女性マユと出会い、惹かれていきます。鈴木がマユとの恋愛を通じて、変化していく様子が描かれました。

本作にはストーリーに「Side-A」と「Side-B」が存在します。「Side-A」はマユとの恋愛がテーマになっており、「Side-B」は社会人になった鈴木がマユを置いて上京して、魅力的な同僚の美弥子と出会ったことで心が揺れ動く様子が描かれました。

全体的なストーリーは恋愛に仕立てられていますが、鑑賞する人を翻弄する巧妙なトリックが仕組まれています。一度観たらもう一度鑑賞したくなるような物語となっています。

イニシエーションラブのキャスト

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=『Sorte plus』より引用)

イニシエーションラブは、人気の俳優・女優がたくさん出演しています。謎が多く、人々を惹きつけるストーリーだけでなく、キャスト陣にも注目して鑑賞してみましょう。

イニシエーションラブのキャスト①鈴木:松田翔太

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=映画.com、『Sorte plus』より引用)

イニシエーションラブで主演を務めているのは、松田翔太です。恋愛に奥手な主人公・鈴木を演じました。松田翔太は父・松田優作、母・松田美由紀、兄・松田龍平という芸能人一家に誕生しています。

しかし、松田翔太は血筋やルックスだけでなく、実力も確かな俳優として不動の地位を確立しました。頭角を現し始めたのは、ドラマ『花より男子』に西門総二郎役です。

2007年に公開された『LIAR GAME』での名演で話題となります。その後も映画『ワルボロ』や『アフロ田中』『ハードロマンチッカー』などで、相次いで主演を務めました。

イニシエーションラブのキャスト②成岡繭子(マユ):前田敦子

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=映画.com、『Sorte plus』より引用)

前田敦子はイニシエーションラブで成岡繭子(マユ)を演じました。前田敦子は元AKBのメンバーとして有名ですが、女優デビューを果たしたのは、2007年の映画『あしたの私のつくり方』です。

女優業だけでなくバラエティ番組やCMにも多く出演しています。女優業も順調であり、映画『もらとりあむタマ子』で第23回日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞を受賞しました。

プライベートでは2018年7月に俳優の勝地涼との結婚を発表しています。熱愛報道から結婚まで早かったため、ファンは驚きを隠せなかった様子です。

イニシエーションラブのキャスト3③石丸美弥子:木村文乃

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=映画.com、『Sorte plus』より引用)

木村文乃はイミテーションラブで石丸美弥子を演じました。2005年の映画『アダン』で約3000人のヒロインオーディションで選ばれたことで、主役のアダン役を勝ち取ります。映画『アダン』から女優としてのキャリアをスタートさせます。

女優としての始まりを切った2005年に『風のダドゥ』で主演を務めました。2010年代にはCMにも多く起用され、人気とともに知名度も上昇します。

近年も多くのドラマや映画でヒロイン役を務めており、人気女優として活躍中です。また、プライベートでは2016年に結婚しており、2019年に離婚をしました。

イニシエーションラブのネタバレあらすじ

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=『Sorte plus』より引用)

ここでは、映画『イミテーションラブ』のあらすじをご紹介します。ネタバレを含むあらすじを解説しますので、ご都合に合わせてご覧ください。

ネタバレあらすじ①side-A

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=『Sorte plus』より引用)

大学生の鈴木は恋愛経験のない奥手といわれる男性でした。1987年のある日、数合わせの合コンに参加することになります。鈴木はこれまでの人生で女性とお付き合いしたこともありません。こちらの合コンで繭子(マユ)と出会い、惹かれます。

あらすじでは、鈴木が合コンで繭子と出会うとなっています。実際には作中の**鈴木は2人存在しており、side-Aとside-Bでそれぞれ別の人物**です。松田翔太が演じる鈴木は別の人物となります。繭子が最初にたっくんと呼ぶ鈴木に出会うのは1986年の合コンです。

その後1986年の合コンメンバーで海水浴へ行った際に繭子から電話番号を教えてもらい、親しくなります。鈴木と繭子がバーでデートをした際に鈴木のことを「たっくん」と呼んでしまいました。

こちらのシーンは、既にside-Bに登場するたっくんと付き合っていたという伏線が表現されています。後に繭子は鈴木に対してもたっくんと呼ぶ取り決めを提案しますが、こちらもふとした拍子に二股が発覚しないようにするためでした。

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=『Sorte plus』より引用)

鈴木と繭子1987年9月15日に繭子の部屋で、深く愛しあいます。鈴木は初体験でしたが、繭子はこの時点で既にside-Bに登場する「たっくん」との初体験を完了させてました。

クリスマスイブデートで鈴木は繭子にハートのネックレスをプレゼントします。繭子は大事にする素振りを見せますが、ハートのネックレスはside-Bで一度も登場しません。

side-Bでハートのネックレスが登場しないのも、side-Aとside-Bは続きではないということを暗示しています。side-Aのラストは、繭子が鈴木にエアジョーダンのスニーカーを渡し、鈴木が大喜びするシーンでした。

ネタバレあらすじ②side-B

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=『Sorte plus』より引用)

side-Bの鈴木は、仕事の都合で東京に移り住むことになりました。繭子にそのことを伝えると、離れ離れになることには悲しい素振りを見せながらも「たっくんを応援する」と述べます。

離れ離れになることを繭子に告げた鈴木は、翌日繭子にルビーの指輪をプレゼントしました。繭子は鈴木が約束を覚えていてくれたと大喜びします。

東京に来た鈴木は、東京本社にいる美弥子に惹かれました。美弥子は繭子とは反対に、精神的に自立した女性です。また、美弥子も鈴木に興味がある様子でした。

それでも鈴木は美弥子への気持ちを抑えるために、なるべく繭子に会うように努力します。しかし繭子に会えば会うほど、自己中心的な繭子が嫌になりました。そのように二人が不安定な時期に、鈴木は繭子から妊娠した可能性を聞かされます。

【ネタバレ】映画『イニシエーションラブ』あらすじや散りばめられた伏線を解説!
(画像=『Sorte plus』より引用)

鈴木はさらに気持ちが揺らいでしまい、週末に体調を確認するためだけに連絡をとるようになりました。久しぶりに訪れた繭子の部屋には高価な本が置かれていることを目にした鈴木は、自身が繭子に会うために切り詰めた生活していたのもあって、黙って家から出て行きます。

しばらくして繭子の前に戻ってきた鈴木は「子どもをおろそう」と繭子に言いました。繭子はただ泣くだけです。子どもをおろしたあと、鈴木は美弥子から熱烈なアピールを受けました。鈴木は美弥子と繭子の二股関係を続けるようになります。

しかしある時繭子と美弥子を間違えて呼んでしまい、その流れで鈴木は一方的に繭子と別れました。繭子と別れたことをチャンスだと察した美弥子は、クリスマスに鈴木を実家に招待します。

美弥子との付き合いを続ける鈴木ですが、郵便で繭子に渡したルビーの指輪が届きました。その後、美弥子との付き合いを深めていく鈴木ですが、酒に酔った拍子に間違えて繭子に電話をかけてしまいます。

間違いでかけてしまった電話ではありますが、鈴木は繭子への気持ちを再認識しました。鈴木は美弥子の家を出て、繭子に会いにいきます。