地域に根差した活動で情報格差の解消を目指すシドラボは、3月30日(水)、北九州市の住宅街に、小規模なコワーキング・スペースとパソコンスクールを合わせた施設「CONECOS(コネコス:Computer Network Commnication Station)」をオープンした。

あえて住宅街の中にオープン

コワーキング・スペースは駅の近辺にあるケースがほとんどだが、「CONECOS」はあえて住宅街の中、それも大型スーパーマーケット「サンリブ 朝日ケ丘」からすぐの場所を選んだ。大きな駐車場をサンリブと共有して無料で使えるので、駅近の場合と違って気軽に車で来て立ち寄ることができる。

主婦や高齢者の生活スタイルにも対応

新型コロナの影響で在宅勤務が長くなり、自宅とは別の仕事場所を確保するニーズは高まっている。「CONECOS」は、テレワークの拠点やサテライトオフィスとしての利用など、いわゆる現役世代へ職住近接の環境を提供し、働き方改革の推進を支援する。

それだけでなく、転職準備中の人や子育てが一段落した女性の再就職準備、さらには高齢者層の男性・女性、主婦の人たちを含めて、広い世代に向けて一人で集中できる場を提供する。

仕事だけでなく、書斎や自習室としての利用を想定しており、パソコンで困ったら、その場でのサポートを受けることも可能だ。

たとえば、公共図書館には高齢者の姿が目立つが、図書館では電源やWiFiを利用できるところは少なく、飲食も制限がある。一人で自分だけのことに集中できる場所は高齢者にとっても必要なため、こういった人たちにも利用しやすいように時間帯を絞って料金を抑えた料金メニューを用意した。