2019年10月に「セコム」が行った「老後の不安に関する意識調査」によれば老後の不安トップ3は「病気やケガなどの健康不安」「経済的な不安」「介護の不安」でした。しかし、事前に対策を講じることでそれらの不安を軽減させることは可能です。そこで老後に入る前に考えておきたい3つの老後の不安対策について紹介します。
老後の不安1位「健康不安」への対策
「病気やケガなどの健康不安」は、長く健康を維持することで軽減できます。日ごろから「規則正しい生活」「十分な睡眠」「バランスの取れた食事」「適度な運動」などを心がけ健康維持に努めることが重要です。また、定期的に健康診断を受けることで病気の早期発見にもつながり生活の質も保つことが期待できます。
医療費や介護費用の不安についても「高額療養費制度」「介護保険制度」などを上手に活用したり貯蓄や保険などで備えたりすることで軽くすることが可能です。
老後の不安第2位「経済的な不安」への対策
将来必要な老後費用を予測する
2位は「経済的な不安」です。その原因として老後にいくら必要か分からないことが挙げられます。そこで現在の高齢者世帯の収支をもとに将来必要な老後資金を予測してみましょう。総務省が公表している2018年度の「家計調査報告」によると2人以上の高齢無職世帯(60歳以上)の1ヵ月の平均支出(消費支出)は23万9,934円、手取り収入(可処分所得)は19万2,479円でした。
そのため、毎月4万7,455円の赤字になることが想定されます。これをもとに60~90歳までの赤字累積額を計算すると最低限必要な老後資金を予測できるでしょう。
老後費用を確保する
必要な老後資金を確保する最も有効な方法はお金を貯めることです。「銀行預金」「NISA」「つみたてNISA」など低リスクの方法がおすすめですが、知識があれば株式などで資産運用することもできます。また、老後も働いて収入が得られれば、さらに経済的な不安が軽減されるでしょう。