「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜 シーズン2」エル・ファニング(エカチェリーナ役)/ニコラス・ホルト(ピョートル役)オフィシャルインタビュー
──シーズン2の⾒どころを教えてください。
エル︓シーズン2は盛り沢山ですよ。シーズン1では、エカチェリーナが新たな国に慣れようとする姿や、結婚が描かれましたね。さらに権⼒を得ようとして、クーデターを企て乗っ取りを画策していました。彼⼥はシーズン1の終盤にかけて人として成⻑し、とても強くなりました。
それでシーズン2では、彼⼥はついに権⼒を手にします。権⼒を手にした時、それをどう扱うのか、善のために扱えるのか、良きリーダーになれるのか、といったことが描かれています。そして、シーズン2のほとんどで彼⼥は妊婦姿です。シーズン2では、全編を通じて「子育て」というテーマが描かれます。私たちも親になるし、それに私たち自⾝の親たちも登場します。私の⺟親ヨハンナ役はジリアン・アンダーソン(TV「X―ファイル」が演じるんです。そして……︖
ニコラス・ホルト︓僕の⽗、ピョートル大帝はジェイソン・アイザックス(映画『ハリー・ポッター』シリーズ、TV「スタートレック ディスカバリー」)が演じます。シーズン2でのエカチェリーナは国のリーダーだけど、⺟親の到着によって、まるで 10 代に戻るようなところがあります。ピョートルにとっては……、私たちはピョートル 1 世についてよく耳にすると思いますが、彼の影が、僕が演じるピョートル 3 世にのしかかっていました。でも突然彼と会って、自分が思っていたような、記憶していたような人物ではないことに気付いていきます。そこで彼は、リーダーとして、または両親や自分の信条とは別の人間として、どうありたいかを考えるようになるんです。
──シーズン1では視聴者からたくさんの反響や感想が得られたと思いますが、それはシーズン2でどのように活きていますか︖
ニコラス︓シーズン1の時に僕が嬉しかった感想は、彼が「愉快な君主」みたいだって言われたことです。キャストみんなで楽しく製作しているのが伝わってくるって。どんなシナリオの作品であっても、製作陣が楽しんでいると、それが伝染して、参加している方も楽しくなる。これからも、こうやって楽しい時間を続けたいですね(笑)。
エル︓そうですね(笑)。私は、視聴者の皆さんを驚かすことができて嬉しいです。世界中が、新型コロナウイルスのパンデミックだった時に放送された作品ですが、シーズン1はパンデミックではない時期に撮影しました。世界が激変する最中に、皆さんに自宅のテレビで沢山楽しんでいただけて良かった。ちょっとした現実逃避にもなったと思います。はっきりとしたトーンがあって、タイミングが完璧でした。シーズン2も同じくらい気に⼊ってもらえるといいな︕(笑)
──現実逃避といえば、シーズン1では刺激的なシーンが沢⼭ありましたよね。シーズン2にもクレイジーな場⾯が沢⼭あると思います。お⼆⼈がビックリしたようなシーンはありましたか︖
ニコラス︓ショッキングなところといえば、シーズン2では出産のシーンがあるんですが……
エル︓ピョートルが出産する(笑)。
ニコラス︓そうそう、僕が出産する。いやいや(笑)。エカチェリーナがパーヴェルを産むところなのですが、宮廷の人たちがベッドを用意したり、子どもの性別のことだったり…。
エル︓ポップコーンを⾷べながらお楽しみいただきたいですね。
ニコラス︓⾒ものですよ。僕は出産したことはないけれど、あれ以上最悪なことはないと思う(笑)。
エル︓ほんとそう。かなり衝撃(笑)。それから、このシーズンには、本当に衝撃的なシーンがひとつあります。でも、まだ誰も知りません。私もまだ言えない。
ニコラス︓僕は知ってる︕
エル︓ごめんなさいね。でも⼼配しないで。すっごい衝撃だから︕びっくりすると思いますよ。
──シーズン1のインタビューの際に、ニコラスとはよく現場でふざけあっていたとお話ししていましたよね。現場での⾯白かったエピソードがありましたら教えてください。
エル︓私たちはよく2人で笑い合っているんです。トニー(・マクナマラ)が書いてくれた2人のシーンをやるのが大好きなんです。お互い一緒に挑戦し合えていると思いますね。それからエカチェリーナとピョートルのようなキャラクターたちのコンビネーションの形も様々で、すごく複雑で幾重にも重なっています。だから一つのシーンも様々に演じられますし、こんなやり方もあるよねって発⾒を楽しんでいます。一緒にいて居⼼地が良いんです。まるで……、なんだろう、「楽」って感じ︖
──ニコラスにお聞きします。エルは本作でプロデューサーも務めていますね。プロデューサーとしての彼⼥をどう評価していますか︖
ニコラス︓酷いですよ。
エル︓(笑)
ニコラス︓素晴らしいプロデューサーです。エルの素晴らしいところは、意⾒が鋭くて、物の⾒方がいつも正しいこと。おかげで、全てのシーンが改善されていくんです。それから、これは本当に冗談抜きで、シーンをやっていて、うまくいったかどうかを彼⼥に聞くと、実直な意⾒が得られること。君は隠すのが下手だからね(笑)。
エル︓そう(笑)。嘘をつけないんだよね、私。
ニコラス︓うん。ほんとヘタ。でも、だからこそプロデューサーとして素晴らしいんです。何がうまくいっていて、何がうまくいっていないかをきちんと理解できていますし、良かったところに注目して、さらに良くできるように考えてくれています。
──エルにお聞きします。⺟親役のジリアン・アンダーソンとの共演はいかがでしたか︖
エル︓素晴らしかったです。彼⼥が出演を希望していると聞いた時は興奮しましたよ。それから彼⼥がこのドラマを観ていたということにも。「観てくださっていたんだ︕」って。とてもワクワクしました。彼⼥が演じるのは新キャラクターで、宮廷の他の誰とも違うので、とても新鮮です。さっきニックがチラッと言ってましたけど、彼⼥がエカチェリーナのまだ⾒ぬ一⾯を引き出してくれています。私もそのエピソードが大好きです。それにジリアンはものすごく⾯白くて、ウィットに富んだ方でもあるんです。だから、私たちにもすごく馴染んでいました。
──シーズン2を楽しみに待っている日本のファンへメッセージをお願いいたします。
エル︓是非楽しんでくださいね︕放送開始までたくさんお待ちいただいてありがとう。待つだけの価値はあると思いますよ。
ニコラス︓キャラクターたちのシーズン2での⾏方を楽しんでもらえたら嬉しいです。衝撃と、新たなサプライズがたくさんありますよ。ピョートルとエカチェリーナの関係性の発展もすごく楽しいです。シーズン1同様、皆さんに気に⼊って
いただけることを祈っています。