新型コロナの影響などにより、居酒屋の大手チェーンであるワタミの店舗が大量閉店しています。今後、ワタミの居酒屋はなくなってしまうのでしょうか。ワタミが今置かれている現状と、今後について解説します。

ワタミが大量閉店へ 今、ワタミはどうなっているのか

居酒屋の大手チェーンであるワタミが、年内に数十店舗の閉店を決めました。実はワタミの店舗が閉店や休業を余儀なくされたのは、これが初めてではありません。

2022年3月期の決算中間報告書を見ると、2021年9月時点(上期末)で、27店舗が新規に出店しているのに対し、3店舗が居酒屋から他事業への転換、12店舗が閉店しています。休業について見ると、何と2021年9月時点の店舗数446店舗中214店舗となっています。つまり、ワタミ店舗の半分近くが休業していることになります。

原因は、新型コロナの影響などによる来店客と売上の落ち込みにあります。2021年3月期の中間決算での売上高は約74.9億円であったのに対し、2022年3月期の中間決算では、約54.1億円の売上高です。前年比で約28%の落ち込みになります。

一方宅配事業は、2021年9月時点(上期末)で、193.5億円の売上高です。こちらは前年比約109%と好調に推移しています。