札幌から北東へおよそ60キロ、石狩平野のほぼ中心に位置する美唄(びばい)市。そこに、世界的にも有名な彫刻家、安田侃(やすだかん)氏が、今もなお創り続ける野外彫刻美術館、アルテピアッツァ美唄があります。自然豊かで広大な敷地内には、安田侃氏の彫刻作品が40点あまり、それぞれ自然と融合するかのように常設展示されており、実際に手で触れて作品を感じることができます。札幌からちょっと足を延ばして、大自然と芸術に触れてみてはいかがでしょうか。

アルテピアッツァ美唄とは

札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)

イタリアで創作活動を続ける美唄市出身の彫刻家、安田侃氏を中心に、1992年、旧栄小学校校舎一帯の広大な敷地に開園した野外彫刻美術館です。かつて炭鉱都市として栄えた美唄市ですが、やがて時代の流れと共に人口は減り、沢山の子ども達で賑わった小学校も1981年に閉校してしまいます。

日本にアトリエを探していた安田侃氏。当時、この校舎を訪れ、校舎の一部に併設されていた小さな幼稚園に通う子ども達を見て、「この子どもたちが、心をひろげられる広場をつくろう」と思ったのが、アルテピアッツァ美唄が誕生するきっかけとなりました。

札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)

アルテピアッツァ美唄で芸術を巡る

"アルテピアッツァ"とは、イタリア語で"芸術広場"という意味。その名の通り、敷地内には安田侃氏の作品が40点あまり、まるで自然の景色の一部かのように、点在しています。

札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)
札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)
札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)

木造校舎や体育館などは展示スペースとして生まれ変わり、作品展やコンサートなどのイベントも数多く開催されています。また、校舎には今も幼稚園が併設しており、小さな頃から自然や芸術に触れることのできる空間がアルテピアッツァ美唄にはあります。

札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)
札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)
札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)

芝生広場では、夏は水遊び、冬は雪遊びなど、いつも元気に子ども達が走り回り、近くにはそんな風景を微笑ましく見守るかのように作品が寄り添っています。大人はゆったりとくつろぎ、子どもはのびのびと遊べる空間で、旅人もちょっと足を休めてみるのも良いのではないでしょうか。

敷地内にはカフェもあるので、外の景色を眺めながらゆっくりとすることも出来ます。

札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)
札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)
札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)
札幌から約1時間!安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で芸術に触れる。
(画像=myao トリップノートより引用)

安田はいう。「アルテピアッツァは幼稚園でもあり、彫刻美術館でもあり、芸術文化交流広場でも、公園でもあります。誰もが素に戻れる空間、喜びも哀しみも全てを内包した、自分自身と向き合える空間を創ろうと欲張ってきました。この移り行く時代の多様さのなかで、次世代に大切なものをつないで行く試みは、人の心や思いによってのみ紡がれます」。