かぼちゃ
ハロウィンのイメージも強いかぼちゃは6月頃に収穫されますが、さつまいも同様水分を抜いて甘みを出すために2、3か月ほど貯蔵します。そのため収穫から3ヶ月ほど経過した9月~12月頃が旬の野菜です。含まれる栄養成分は「ビタミンE」、「ビタミンB1」、「ビタミンB2」、「ビタミンC」、「β-カロテン」、「カルシウム」、「鉄分」、「カリウム」と豊富です。
食物繊維が豊富で便通改善が期待できますが、糖質も高いため与えすぎには注意が必要です。生や皮付きはさつまいも同様消化不良を起こしやすいため、柔らかくなるまで茹でて皮を除去してから与えましょう。一口サイズにカットしてあげると食べやすくなります。また、ビタミンが豊富に含まれるカボチャはビタミン過剰となる場合があります。与えすぎに注意しましょう。
柿
柿は品種によって旬の季節が異なりますが、10~11月が旬のものが多いです。含まれる栄養成分は、「ビタミンC」、「カロテン」、「食物繊維」、「タンニン」と、栄養豊富な果物です。
柿の皮は固く種も大きいので、喉に詰まらせないように、皮をむき、種を除去してから与えましょう。また、果実が硬い場合は咀嚼できず喉に詰まらせる危険があります。細かくカットしてから与えましょう。人間にとっての一切れは愛犬にとっては大きすぎます。小さすぎると感じるほど小さく切り、少しずつあげましょう。
梨
梨は7月~9月が旬の、「カリウム」、「食物繊維」、「アスパラギン酸」が含まれる栄養豊富な果物です。
成分の90%が水分でできている梨は、食べ過ぎると軟便や下痢を引き起こす場合があります。体を冷やしたりお腹を壊さないよう、様子を見ながら与えてください。また、皮は消化できない場合があるため、きちんと剥いて、種を全て取り除いてから与えましょう。水分を多く含んでいることから、水分補給できるというメリットもあります。ただし、梨には「石細胞」という消化されにくい細胞が多く含まれています。石細胞も食べすぎると下痢の原因になるので、あげ過ぎには注意が必要です。
おいしい秋の食材を愛犬と楽しむためには
ここまで食べても良い秋の食材をご紹介してきましたが、ドッグフード(総合栄養食)には愛犬の健康管理に必要な栄養素が十分含まれています。そのため野菜や果物は無理に与える必要はありません。特に秋は食欲が回復し、いつも以上に食欲旺盛になる場合も。「たくさん食べてくれるから」と必要以上に与えてしまうと体調不良の原因になるため注意しましょう。
また、肥満気味の子は与える量に注意をしましょう。体重2kgの子に10gのトッピングをあげるのは、体重60㎏の人間が300gの野菜を食べるのと同じと考えると多いかどうかの目安になります。
正しい与え方に気を付けて、秋の美味しい味覚を愛犬と一緒に味わうのもいいですね。
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