城下町として栄えた歴史を持つ宇都宮(うつのみや)。街の各所に歴史や自然を感じながら、桜を楽しめるスポットが点在しています。その素晴らしさに何度でも足を運びたくなる、そんな桜のスポットをご紹介します。
1.宇都宮城址(うつのみやじょうし)公園
江戸時代に約500年にわたり宇都宮を支配してきた宇都宮氏ですが、豊臣秀吉に滅ぼされてからは、譜代大名の居城となりました。宇都宮市本丸町に位置する城址公園には、土壁漆喰塗(つちかべしっくいぬり)の清明台や富士見櫓が復元されており、桜とのコラボレーションが美しいと評判です。
桜は、例年2月下旬から早咲きの河津桜が見られるほか、ソメイヨシノ、しだれ桜、大山桜など120本ほど植えられていて、4月中旬まで楽しめるそうです。
2.八幡山(はちまんやま)公園
1927年(昭和2年)に開園した、宇都宮市の中心部に位置する八幡山公園。公園には、市内を一望できる宇都宮タワーをはじめ、ゴーカートが楽しめる施設や小動物がいる動物舎などがあり、年齢を問わず楽しめるスポットになっています。
お花見の名所としても有名で、例年、3月下旬から4月中旬ごろまで約800本の桜が開花し、多くの人々を楽しませてくれます。
桜の木があるのは、公園の南側にあるタワーの足もとに広がる花見広場。自然の丘陵を活かしたこの広場には、それぞれにお花見を楽しむ人々が集っています。例年開花時期には、ぼんぼりが点灯し、夜桜を楽しむ人々で賑わうスポットでもあります。
3.日光(にっこう)街道
日光街道といえば、全長37㎞の世界最長と言われる杉並木が、ギネスブックにも認定されていますが、実は桜も有名なのです。国道119号線の「日光街道」と呼ばれる部分は、宇都宮環状線の上戸祭町交差点から日光市山口までの約16kmとなります。杉並木手前まで続く桜並木は全国屈指の長さを誇り、約1,500本の山桜の花が咲く道のりです。
江戸時代には、五街道の一つとして、日光参詣への旅人が大勢行き交った道。今では、「さくら名所100選」にも選定され、多くの人々が桜のトンネルを楽しんでいます。