1匹でも多くの野良猫が、愛情豊かな飼い主さんと巡り合ってほしい
自然の中で生まれたウォッカには、その自由と引き換えにぬくもりと安心をあげ続けたい。そう語るB-TAYAさんは過酷な状況下で生きている猫たちに対し、こんな思いを抱いています。
「猫が生きるのは簡単ではなく、人間に迫害されることも多い。外猫として生まれた子の多くは発育が悪く、猫風邪を患っていることも多いものですが、快適な生活をさせ、ちゃんとしたご飯をあげれば元気になってくれると感じています」
1匹でも多くの野良猫が、ずっと愛を注いでくれる飼い主さんと巡り合い、安寧の地を手に入れられる社会であってほしい……。ウォッカくんをはじめ、厳しい環境を生き抜いた保護猫たちと暮らしているからこそ、B-TAYAさんの言葉にはそんな祈りが込められているような気がします。
大好きなお兄ちゃん猫から受け継いだ「ボスの心得」
にぎやかな同居生活を送っているウォッカくんには、忘れられない大好きな家族がいました。それが、一昨年亡くなった初代ボスの蓮兄ちゃんです
左:蓮兄ちゃん、右:ウォッカくん
蓮兄ちゃんは、一方的に甘えてくるウォッカくんに根負けし、傍にいてくれるように。ウォッカくんはグルーミングをしてもらったり、ボスとしての優しさを教えてもらったりしました。
そのため、蓮兄ちゃんが虹の向こうに行ってしまってから、ウォッカくんはしばらく意気消沈してしまいます。しかし、時が経つにつれ死を自分なりに受け止めていった様子。2年経った今では元気を取り戻し、ボスの座を受け継いで、幼い頃に自分がしてもらったように下の子たちのお世話に励んでいます。
大切な家族と過ごす日常を満喫
「同居猫たちの中でウォッカは、2番目に長くいる子。ボスとして分け隔てなく、みんなに優しく接しています」
しかし、もともと甘えん坊な性格であるからか、時にはお姉ちゃん猫のまりんちゃんに甘えることも。
お姉ちゃん猫のまりんちゃんと
優しさを配ったり貰ったりしながら、ウォッカくんは大切な家族と過ごす日常を満喫しています。