日本時間3月28日(月曜日)、第94回アカデミー賞授賞式が開催された。
作品賞を受賞したのは、『コーダ あいのうた』。本作は、Apple TV+で公開されており、大手ストリーミングサービスの映画として初めて作品賞を受賞し、歴史に名を刻んだ。また本作は、脚色賞、助演男優賞でもノミネートされており、どちらもみごと受賞。助演男優賞を獲得したトロイ・コッツァーは、聴覚障害を持つ男優で歴史上初の受賞となった。
最も多く受賞したのは、6部門(音響賞、撮影賞、視覚効果賞、作曲賞、編集賞、美術賞)獲得した『DUNE/デューン 砂の惑星』。本作は続編も決定している。
日本映画の『ドライブ・マイ・カー』も作品賞にノミネートされていたが、惜しくも受賞ならず。監督賞、脚色賞でも受賞にはいたらなかったが、みごと、国際長編映画賞を受賞した。同賞を日本の作品が受賞したのは『おくりびと』(2008)以来、2度目となる。
また、ソーシャルメディアで注目を浴びたのは、ステージ上でクリス・ロックに対しウィル・スミスが平手打ちをした瞬間だ。ウィルの名前は瞬く間にツイッターでトレンド入りとなった。『ドリームプラン』でテニス界のスターであるビーナスとセリーナ姉妹の父、リチャード・ウィリアムズを演じ、ノミネートされていたウィルは、このハプニングのあとに主演男優賞を受賞。スピーチで涙を流し、アカデミーに謝罪した。
そのほか、主演女優賞を受賞したジェシカ・チャスティンが、スピーチの中でLGBTQコミュニティについて声を上げるなど、記憶に残るような瞬間がたくさんあった授賞式となった。
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