猫漫画を描き始めたのは個人的な理由

ゲイ作家もちぎさんが3匹の猫と暮らす理由「もともとは身軽でいたいと思ってた」<漫画>
(画像=10file.jpg)

ネココ

――ネチコヤン(猫)のことを漫画に描き始めたきっかけは何だったのでしょうか?

もちぎさん(以下、もちぎ):以前からTwitterやYouTubeに猫達の写真や動画をアップしていたんです。自分のiPhoneの容量が小さくて動画が沢山保存できなかったので「YouTubeを成長アルバム代わりにしたらいいんだ」と思ったという個人的な理由で始めました。

 そうしたらYouTubeを見た出版社の担当さんから「猫ちゃんたちのことを漫画として残してたくさんの人に見ていただきませんか?」とお声掛けをいただきました。「猫のことを本にできたら思い出になるな」と思って個人的なものの延長として始めました。そう言うと出版社さんからしたら「おいおい」という感じかもしれませんが(笑)。猫のことを本にして残せるというのがすごく嬉しかったですね。

――今(オンライン取材中)鳴き声が聞こえているのは誰ですか?

もちぎ:ネココです。甘えん坊なので電話していると来るんです。

――ネココちゃんを生後2か月で保護したことを描いたエピソード(第18・19話)では命も危ない様子でしたが今は元気なんですね。

もちぎ:外だったら危ない目に遭っていたかもしれないですが、家の中にいる限りは不自由なく生きていけています。頭が少し傾いているから、すごく鈍臭くてよく頭をぶつけてますけど。

――YouTubeにもそのときの様子がアップされていましたが、反響が大きかったのでは?

もちぎ:コメントをたくさんもらいました。うれしいのと同時に「みんな猫の動画をよく見ているんだな」と思いました。僕はTwitterで動画が流れてきたら見るくらいで、YouTubeで可愛い猫の動画をあまり見たことがなかったんです。

 でも保護猫活動の動画は見たことはありました。そういう動画は本当に過酷でドキュメンタリーだなと思っていたので、ネココを保護したときの動画もあまりモザイクをかけたり編集で端折ったりせずに見てもらおうと思っていました。

「1匹だと寂しいだろうな」と思っていた

ゲイ作家もちぎさんが3匹の猫と暮らす理由「もともとは身軽でいたいと思ってた」<漫画>
(画像=11file.jpg)

左からネココ、ヤンゴトナキ

――1匹目のネチコちゃんを飼い始めたのはいつ頃だったのでしょうか?

もちぎ:2年近く前です。ネチコを飼い始めた3か月後にヤンゴトナキが来ました。

――最初から多頭飼いしたいという思いがあったのでしょうか?

もちぎ:昔1匹だけ猫を飼っていたときは家を空ける時間が長かったので「1匹だと寂しいだろうな」と思っていたんです。調べてみたら猫は寂しいと思わず1匹だけでお留守番できる生き物のようなんですが。

 ネチコを保護したのは、ちょうど里親制度を調べて利用してみたいと思っていたときでもあったので、里親さんのところからヤンゴトナキが来た時期と偶然重なったという感じです。