こんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。厚いダウンを脱ぎ捨て、トレンチコートが活躍する春がやってきました。トレンチコートはON・OFF両用できるので一枚あると本当に便利ですよね。その反面、人との服かぶりが著しいのもトレンチコートあるある……。そこで今回は、すぐできる!周りと差のつくトレンチコートの着こなしアレンジをご紹介します。
ドッペルゲンガー現象になるトレンチのNGコーデ
トレンチコートの良いところって、年齢も性別も時代も活用シーンも全く関係なく着られるところ。しかし、この汎用性の高さが他のアイテムの比ではないくらいに人とのかぶりを誘発させます。皆さんも通勤ラッシュの電車内で感じたことはありませんか?車内のトレンチコートのシェア率の高さを。自分と見間違うくらい同じような着こなしの人に遭遇するドッペルゲンガー現象を。
それが悪いわけではないけれど、でもなんだかあまりにもその型が人とかぶりすぎるのはなんというか……気持ちのいいものではありませんよね。ということで、とくに普段からこのような着こなしをしている方はひと工夫してみても良いかも。
人とかぶるトレンチコーデの大きな特徴は「トレンチを着崩さない」「髪型や小物合わせが凡庸(ぼんよう)」です。多くの方はアウターの着崩しのバランスを難しいと考え、基本に忠実な着方をします。ですが、ファッション誌を見ると分かるように、ほとんどきちんと着ていません。いかに着崩して遊ぶかがおしゃれ見えのポイントといっても過言ではないでしょう。
一気に垢抜けして見える4つのポイント
まずポイントは大きく分けて4つ。1つはトレンチを前閉じすること。前開きで様(さま)見えするのはロング丈のトレンチです。ミドル丈はあえてインナーを見せずワンピース感覚で着ると新鮮な印象に。
2つめはインナーの襟は首の詰まったデザインにすること。トレンドのバンドカラーシャツやハイネック、フリルネックブラウスを合わせてクラシカルな装いに仕上げましょう。プラスαで袖のカフスも見せると雰囲気がぐっと変化します。
3つ目は、共布のベルトを使わず、革ベルトを使用する。共布のベルトだと単調に感じますが、革のベルトに切り替えたらコーデが一層複雑な印象になってそれがオシャレさを感じさせます。
最後に4つ目は足元を素肌見せしないことです。トレンチコートにハイヒールが主流だった時代は、素肌見えが基本でした。一転して今はブーツ台頭時代。ピンヒールに素肌見せをやめ、ロングブーツで足元全隠しにするだけで着こなしが今っぽくなりますよ。