「シスターフッド」という言葉があります。フェミニズム文脈でよく使われる言葉で、「女同士の連帯」を意味します。わたしと黒田さんの友情は脆く崩れてしまった。しかし「プロレスをもっと広めたい!」「よい作品を作りたい!」という意志を、わたしたちは共有していた。そこには確実にシスターフッド的な結びつきがあったのです。

「女の幸せ」より「自分の幸せ」を追ってほしい

独身で稼ぎもない…みじめなアラフォーの私を救った“闘う女”たち
(画像=『女子SPA!』より引用)

「闘魂Hカップグラドル」白川未奈/スターダム

 わたしと黒田さんのやり取りを読んで、Twitterで反応してくれた女子プロレスラーがいます。“闘魂Hカップグラドル”こと、白川未奈選手です。「こちらのnoteを2時間半くらい眺めてた。『女性の幸せ』じゃなくて、『ムギ子さん(※筆者)の幸せ』を追ってほしいなぁーて思いながら」――。  わたしたちは白川選手のインタビューに挑みます。

グラドル出身のプロレスラーが語ったこと

 グラビアアイドルとして活躍する中、プロレス好きが高じて、29歳でプロレスデビュー。現在33歳になる白川選手の半生は、「悔しさ」との闘いだったと言います。

 グラビアの男性スタッフに「いつまでグラビア続けるの?」「結婚しなくて大丈夫?」といったセクハラ発言を度々され、プロレスラーになってからもグラビア出身だからと舐められる。女子プロレスがまだメジャースポーツではないというのも悔しい。女性はか弱くいなければいけないと言われるのも悔しい。しかしそういった気持ちをすべてリングで爆発させ、自己表現に繋げている。

「『女の花は短い』と言われるのがすごくイヤ。女性は何歳になっても女性じゃないですか。いくつになってもやりたいことにチャレンジするのはカッコ悪いことじゃないと思っているし、成し遂げられることもあると思っています」

 白川選手のこの言葉をきっかけに、もう一度チャレンジしてみよう。強さを追い求める旅をしようと思いました。

独身で稼ぎもない…みじめなアラフォーの私を救った“闘う女”たち
(画像=『女子SPA!』より引用)

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