温泉や自然を楽しむ観光名所がたくさんある群馬県ですが、高崎に次ぐ都市・前橋には、新しいアートを楽しめるスポットがあります。最先端クリエイティブが集う「白井屋ホテル」と、市民がアートを楽しめる「アーツ前橋」を、カフェスポットと共にご紹介。
【1】白井屋ホテル
江戸時代創業の老舗「白井屋旅館」を改装し、イノベーティブなアートホテル「白井屋ホテル」として2020年にオープンしました。建築家の藤本壮介氏が設計した独創的な建物と、レアンドロ・エルリッヒ氏など世界の有名アーティストが手掛けた、それぞれデザインの異なる客室が特徴となっています。
アートホテルというだけあって、建物はどこを切り取っても絵になるような独創的なデザイン。宿泊者には、このラウンジを含めたホテル全体のコンセプトや、ディティールに関する案内ツアーのようなものもあるそうです。
二本の通りに面した建物は、その両側で趣が全く異なります。それぞれ違うコンセプトで設計されており、建築ファンやアート好きならここを見て回るだけでもワクワクします。ビビッドな看板で現代アートのようになった側にはラウンジとレストランがあり、宿泊者以外でも入ることができます。また、反対の通りに面した側にあるベーカリーも素敵です。
ラウンジ
宿泊者以外も利用できる「the Lounge」。ランチ・ティータイム・ディナータイムと分かれています。吹き抜けの真下にあり、コンクリートや金属などの上部の無機質なアートと周りの緑がおしゃれな空間を作り出しています。
写真は「タルト バニーユ」とアメリカーノ。ティータイムにはいろいろなスイーツがセット価格でいただけます。ホテルのラウンジというだけあって、味もサービスもいわゆる「カフェ」とは一味違うので、落ち着いた大人のひとときを楽しみたい方にはぴったりです。
ベーカリー
2021年11月には、新しく「the Bakery」がオープンしました。ラウンジとは違った佇まいで、緑の山に囲まれたようなさりげない外観です。ストーブやベンチもあって、買ってすぐ食べるのにも困りません。
もっちもちの「白井屋の白パン」、スパイス濃いめのシナモンロール、タイ風焼きそばパンなど、オリジナリティのあるパンが並び、どれもとってもおいしいです。朝8時からやっているので、地元の人がたくさん立ち寄っています。小さなお店なので混んでいて写真はないのですが、店内もとっても素敵な雰囲気です。
このベーカリーの両隣には、こちらも新しいタルト専門店や、地方初出店となるブルーボトルコーヒーが並び、このひとつのスポットにたくさんの見どころが詰まっています。ホテルとして泊まれば客室のアートまで存分に満喫でき、カフェ利用としてもそのアーティスティックな雰囲気を楽しむことができますよ。
【2】アーツ前橋
前橋の芸術振興を担う施設として2013年にオープンした、スタイリッシュなフォルムをした外観とかわいいフォントが目印の美術館です。作家による滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)や地域のアートプロジェクトなど、美術館として以外のコンテンツが充実しており見どころがたくさんあります。
企画展などは1階と地下のギャラリーで行われ、1階の大部分はフリーに楽しめるオープンエリアになっています。アート関係の書籍や、作家や展示会ごとの図録を無料で自由に読めるライブラリーがあり、書籍もとても充実しています。ミュージアムショップ「mina」には、展示会関連のグッズだけでなく、群馬県のアーティストの作品がたくさん並びます。
このアーツ前橋と合わせて訪れたいカフェを2つご紹介。
ROBSON COFFEE ARTS MAEBASHI
アーツ前橋の中にあるカフェで、通りに面した明るい空間とデザイン性のある空間が魅力です。フードメニューはカリーヴルストや、野菜や豚肉の乗ったフォカッチャなど、ちょっとひと工夫あるラインナップ。
アーツ前橋全体がぶらりと気軽に回れるようになっているので、コーヒー片手に楽しむもよし、カフェでゆっくりするのもよし、ひとりでも子ども連れでも楽しめます。