転職のプロによるアドバイス

飲食店店長を辞めたいけれど、転職活動が不安。職務経歴書に書くことがない。 ―転職お悩み相談室 ―
(画像=『転職の地図』より引用)

1. なぜ飲食業を選んだのか、改めて自己分析を

実は私も学生時代、大手飲食チェーン店で夜勤のアルバイトをしていた経験があり、相談者さまのご苦労はよくわかります。

現在の仕事に対し、体力的な限界を感じておられるとのことですが、長時間勤務や夜勤といった懸念材料がクリアになるなら、同じ飲食での転職も視野に入れますか?それとも一時的にせよ年収を下げてでも、異業種への転職を希望されますか?「土日休み」を希望する明確な理由はありますか?

これまで積み上げてきた実績が高く評価されるのは、やはり同業種への転職です。飲食をはじめ、サービス業はハードワークなイメージが強いですが、夜勤のある仕事ばかりではありません。

新卒からなぜ飲食の道に進まれたのか。サービスに関わる仕事で何を叶えたかったのか。就活時代を振り返って、今一度自己分析してから、転職活動方針を決定することをおすすめします。

2. 飲食店店長経験が活かせる仕事は少なくない

サービス業を離れたいとのことですが、飲食以外でもサービス経験を活かせる仕事は多々あります。

例えば小売店の販売業務やスポーツジムのインストラクターの仕事なら、飲食店で身につけたスキルが歓迎されます。また、大手チェーン店店長の経歴は、フランチャイズ展開を計画している企業へのアピール材料になるでしょう。

サービス業以外なら、営業職やカスタマーサクセスにも可能性があります。食品受発注システムや業務用厨房機器など、飲食店に関係するプロダクトやサービスを取り扱う企業なら、前職で養った「ユーザーの視点の経験」が活かせるはず。

店長としてのマネジメントスキルを発揮するなら、コールセンターのスーパーバイザーなど、多数のメンバーをまとめる仕事にも注目してみてください。

3.飲食からの転職活動は経歴を可視化する作業から

転職活動はまず経歴を可視化することから始めましょう。これまでの経験を整理する「スキルの棚卸し」の作業をしないままに職務経歴書の作成を始めても、まず失敗してしまいます。

現職ではすでに当たり前のものとなっているスキルでも、一歩外に出てみれば大きな強みとなるケースは多々あります。例えば、採用と育成に苦心している、シフト管理に課題がある企業に対しては、相談者様が複数店舗で採用・勤怠管理を担ってきた経験は、強いアピール材料になります。

とはいえ、自分自身のことはなかなか客観視できないもの。

  • 上司に評価されたのはどこか
  • 同僚と比べて得意だったことは何か
  • 部下は自分のどこを見習っていたか

など、異なる立場の人たちからの意見を参考にして、ご自身の強みを徹底的に言語化しましょう。

飲食店店長を辞めたいけれど、転職活動が不安。職務経歴書に書くことがない。 ―転職お悩み相談室 ―

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