アグネス・チャンさんの作・絵による絵本

アグネス・チャンさんは、三人の息子を米国スタンフォード大学を卒業させ、自身も教育学博士を取得。同書は母として、教育学の専門家として、子育てをする中で最重要となるエッセンスが詰め込まれた、親子で読む絵本だ。

同氏は、コロナ禍の中、香港に住む母親の見舞いに行くたび、14日間の待期期間を一人で過ごしていた。その間に子どものころ好きだった水彩画を描き始めたことがきっかけとなり、絵本の企画がスタートしたという。

現在発売中の「ママはあなたをあいしている、うそをつかなくっていいのよ」「ともだちをたすけるのは、いちばんしあわせなこと!」は、それぞれ「うそはつかなくてもいい」ことと「お友達を助けることは自分もうれしい」ことをテーマに描かれている。

各巻の巻末には、本を読み終えた後、親が子どもと内容について話し合えるよう「なにかまちがったことをしたとき、どうすればいいと思う?」といった問いかけの例が挙げられている。

「どうだった?」と聞くだけでは「面白かった」の一言で終わりがちだが、問いかけに角度をつけることで深い感想を引き出せるはずだ。

読み聞かせは、絆を深める「対話の時間」

アグネス・チャンさんが考える読み聞かせとは、親が読むだけの一方通行ではなく、子どもからの言葉も引き出す相互作用であり、親子の絆を深める「対話の時間」だという。

読み聞かせを大切にして子育てをしてきた同氏が描き上げた「親子で読む絵本」シリーズは、子どもだけではなく、おとなにも幸福の土台が何かを教えてくれる。

アグネス・チャンさんの絵本を親子で読み、対話の時間を設けてみては。

潮出版社公式サイト:https://www.usio.co.jp/

提供・STRAIGHT PRESS



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